足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

雇用統計、FOMCが焦点

2008-08-01 08:06:35 | 株式

今夜のウォール街での焦点は7月の雇用統計の発表である。月間の景気指標としては、もっとも重要な数字である。

それに来週は火曜日に連銀FOMCが開かれる。624日以来の会合であるだけに、リセッション局面を濃厚にしている景気と、インフレ懸念の高まりに、政策の舵取りをどのようにするか、株式市場は大きな関心をもつ。

7月に株式相場がベアマーケット入りしただけに、市場との対話を需要視するグリーンスパン議長が、市場のセンチメントの転換を図るためにどのような声明文を出すか。目先のニューヨーク株をみる上での大きな注目点である。

20世紀が生んだ3大投資家(ウォーレン・バフェット、ピーター・リンチと並んで)とわれるレッグ・メイソンの資産運用部門を統括するビル・ミラーが苦闘している。

2006年までの15年間にわたってS&P500を連続して上回る成果をあげてきたが、昨年にその記録が途切れた。ポートドリオには金融、住宅、インターネットが大きな部分を占め、今年の6月末までの1年間の成果は-34%であった。その間のS&P500-12%であった。

成果が不振であったために、彼がおもに運用しているバリュー・ファンドからは資金が流失している。

過去の例からすると、こんな時期は「相場が底入れ」したという経験をしてきた。

1兆円近い資金を自ら運用しながら、35銘柄に集中投資をしている。

彼が不振であった理由のいまひとつ、石油など資源関連には一切、手を出さなかったことである。

ベアマーケツトが底を模索しているときだけに、ビル・ミラーは相場の転機は時間の問題とみている。