足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日本の銀行株の国際比較

2008-08-26 18:07:07 | 株式

先週の米バロンズ誌に米住宅公社2社の記事が掲載され、ウォール街では金融株が売られた。米国での住宅市場の融資額は12兆ドル(1320兆円)あるが、そのうちの42%の資金の供給をファニメィとフレディマックが行っている。

この両社の資産内容の評価に一般の金融機関のルールを適用すると、支払い能力に問題があり破綻の瀬戸際にきているという、バロンズ誌の辛口の記事であった。

7月中旬から、戻り相場にあったNY株に冷や水を浴びせた。

それから1週間後の、今週のバロンズ誌は日本の銀行に注目している。

大手メガバンクの三菱UFJ,三井住友、みずほである。

いずれも13年間に及ぶ資産バブル崩壊の洗礼を受け、資産内容は欧米の銀行に比べて堅実になった。

最近の三菱UFJの米ユニオンバンカル・コーポレーションの完全子会社化をはじめ、昨年の、みずほのメリルリンチへの出資、三井住友のバークレーズへの資金提供などの動きに注目している。

欧米の金融機関がバランスシートの健全化をはかるのに精一杯であるのに対して好対照だ。

たとえば問題が次から次へと発生しているスイスのUBSの株価純資産倍率が1.4倍であるのに、三菱UFJ1.2倍と割安であるのに注目している。

三井住友、みずほについても同じことがいえる。

われわれも銀行株の動きに注目している。

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