先月末、ニューヨークでバロンズ誌が画が催して投資セミナーが開かれた。有料であるが内外から300人の投資家や運用者が集まった。
講師の意見が一致したのは、「米ドルはアジア通貨に対しては引き続き下落トレンドをたどるが、来年のどこかでユーロに対しては底入れとみる」見方。
特に講師としてスイスから参加したフェリックス・ズーロッフ(ズーロッフ・アセット・アネジメント)が確信ある態度で強調した。
彼は1998年のLTCM破綻時に、これまでのロング・オンリーの運用から、ヘッジファンドを新設するというタイミングのよい行動をとった。そして今年4月にも3本目のヘッジファンド(クロウナス・ファンド)をスタートした。サブプライム問題の渦中でもうまく泳ぎ、「2008~2010年は21世紀の第一回目の相場のクライマックスがくる」と、中期的には強気である。
目先は商品相場で砂糖に注目し、新興諸国を中心に需要が大きくふえるとみる。また金の相場にも強気で$850超えは時間の問題とみているようだ。
われわれは、かねて彼の相場観には注目している。
先週の「トリトンスクエア通信」ではミクシィ(2121・マ)に注目した。ウォール街のグーグル人気にいちばんあやかるのは東京市場ではこの株とみた。
11月9日に中間決算の発表がある。第1四半期のときとは異なり、株価をとりまく環境は様変わりになってきた。