前日のウォール街での暴落の影響で東京市場でも株価は下げた。
しかしそんな中で新興市場のマザーズ指数が反発した。インターネット関連の銘柄が多いが、最近のウォール街でのハイテク、ネット株人気の影響が出ている。
さすがにグローバル化と情報化の時代でウォール街の人気が瞬時に市場に伝わる。
最近、ウォール街で注目されているのはIT企業の巨人マイクロソフト(MSFT)の人気の復活である。株価は2001年以来の高値に進んだ。
きっかけは最近、発表した第3四半期の業績である。売上は+27%増えて137億6000万ドル(1兆5800億円)になった。アナリストの事前の予想を10億ドル(1150億円)も上回るという大ぶりな増額修正である。
市場がみていたよりPCの売上が世界的に増加してきた。それに最近はグーグルに対抗してインターネットのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)の分野で地盤固めを急いでいる。最近は2億4000万ドル(276億円)を投じてSNSの画像分野でのトップであるフエイス・ブックに資本参加した。
グーグルは対抗して検索エンジン、ネット広告だけではなく、マイクロソフトのPCソフトの分野に切り込みを図る。最近はDocsというワープロ用のソフトに力をいれている。次いで携帯電話の基幹ソフトであるOSにも乗り出す。マイクロソフトの牙城である。
このように両社の戦いが、ハイテク業界の技術革新を促し始めたことを、ウォール街は感じ取っている。
マザーズ市場の復活は世界的に始まろとしている技術革新を感じとりはじめたのかも知れない。