足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新興市場が4日目に反発

2007-11-08 18:12:23 | 株式

こんどのNY株で予想できなかったのはサブプライム問題の、個々の金融機関への影響である。本日はウォール街でモルガンスタンレーの損失計上の話が出た。37億ドル(4200億円)である。

メリルリンチ84億ドル、シティ・グループ110億ドルに比べると数字としては少ないが、首脳陣の一人は「あと6ヵ月がヤマとみたが、1年間はかかりそう」と語った。

東京市場でも目下、中間決算の発表の後半戦にはいったが、輸出関連企業には「米国の住宅不況の影響が気になる」と、先行きの業績見通しにコメントをつけるところが増えてきた。

本日の東京市場は円高とNY株安の直撃を食らって、売買金額の第1位の任天堂(7974)は‐5.19%、トヨタ自(7203)は‐4.19%と、それぞれ下落した。好決算を発表した株が売買高をともないながら下落するのは、投げ物が出ている証明だ。

反面、新興市場の銘柄にはストップ高をするのが散見され、マザーズ指数は4日目に反発した。

個人投資家の投資マインドの活発化を感じる。ここ3日間の下落は当然のテクニカルな調整であった。このまま一本調子で、9~10月のような上昇は期待できないが、人気の流れが新興市場に定着した。

新興市場には円高や米国経済に関係のない銘柄が多い。海外のエマージング市場に投資するような醍醐味がある。

われわれの注目銘柄の大半は、来週から決算を始める。