ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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PSI-EASRACに出席してきました

2011-03-05 23:39:10 | 日記

こんばんわ。
本来3月3日の担当でしたが、諸事情によりブログ更新ができませんでしたので、遅ればせながら書かせていただきます。
更新にイレギュラが生じたことをお詫びします。

私は、3月2日から4日にかけて、韓国・ソウル市で開催されたPSI-EASRAC(イースラック)に参加する機会をいただきました。
東京から2時間半のフライトで行ける割と近い韓国ですが、貴重なPSIの会議に日本の国公連合代表として参加させていただいたので、報告を兼ねて感想なりを紹介したいと思います。

【PSIとは】
まずPSIの組織について簡単に解説します。
PSIとは国際公務労連の略称で、公共部門組合を対象とする国際的な労働組合連合組織です。2010年現在で148の国と地域が加盟しています。
公務労働者のほか、保健労働者、消防職員、公益事業労働者、保育、食品検査官、ソーシャルワーカーなど、公共サービスに携わる労働者を構成員としています。
今回私が参加したEASRAC(イースラック)は、PSI東アジア地域の年に一度の会議で、日本、韓国、台湾、モンゴル、香港、マカオの代表を集め、今後の取り組み等について議論しました。
日本からは国公連合のほか、自治労、全水道、都市交、全消協、ヘルスケア労組から代表者が出席しました。
公共サービスに関わる、アジアのさまざまな労働者と意見交換できたことは、私にとって労働運動をより広い視点で再確認する機会となり、非常に貴重な経験となりました。

【PSIの役割】
PSI組織の強みは、何といっても国際労働機関(ILO)の公認を受けていて、ILO主催の会議に代表者を派遣していることです。
たとえば、日本の労組が取り組んでいる労働基本権問題については、ILOが日本政府に対して是正を勧告したことが前進の契機となりましたが、勧告に至るまでの間、PSIの運動が大きな後押しとなりました。
これは国際的な運動の成果だと思います。
その他、UNESCOやECOSOC(経済社会理事会)、UNNCTAD(貿易開発会議)でも公認団体として各会議に代表者を派遣しています。
今後もPSIが各国・地域の労働運動を支援していくことが期待されています。

【東アジア公務労働者は権利侵害されている】
EASRACで各国の状況を聞いてまず驚いたのは、日本に限らずどの国でも(日本以上に)公共関連の労働者の権利が厳しく制限されていることでした。
特に新自由主義が台頭した2000年以降は状況がより厳しく、労働基本権の制約はおろか、突然の解雇、給与の未払い、最低賃金以下の賃金設定、過労死するほどの長時間の酷使、政府による労働組合への弾圧などが平然と行われているとのことでした。
日本も含む東アジアは、ヨーロッパに比べると労働者の権利保護が明らかに遅れています。
東アジア各国に比べれば日本の状況はまだマシなように感じましたが、日本の公務労働者の状況も年々厳しくなっているので、ここで運動を強めないと危険なことになりかねないとも思ったところです。

【日本は東アジアの先駆者になれるか】
こうした東アジアの状況下で、日本の労働基本権回復があと一歩というところに来ています。
東アジア各国のユニオンリーダー達も、日本の労働基本権問題については非常に注目しています。
日本の労働運動がILO勧告を満たした基本権を回復させることで、東アジア各国に波及していくことが期待できるからです。
また日本において、公務労協等の後押しによって2008年に成立した「公共サービス基本法」についても、各国から見ればとても興味深いとのことで、今後日本でしっかりと具体化が進められることが、東アジア各国にとっての希望にもなると思いました。

【よい社会をつくるために】
公共サービスが社会に提供されるためには、「労働」が欠かせません。
しかし残念ながら日本を含むたくさんの国で、公共サービスに携わる労働者への配分を後退させる政策が行われており、本来あるべき権利さえも制限されている状況です。
公共サービスを軽視する新自由主義的な思想は、世界にまだまだ根強く残っているのではないでしょうか。
この会議への参加を通じ、各国がおかれている状況は基本的には同じだということがよくわかりました
社会の基盤である公共サービスを充実させるためには、現場で働く者の声が不可欠です。これはどの国でも共通します。
現在の歪んだ社会構造を正すためには、労働組合が力強く活動していくしかありません。

ソウルでの会議を通じてあらためて力が湧きましたので、今後も全力で運動に邁進したいです。

以上、長文失礼しました。

(ダーツ師)


韓国に出張中

2011-03-04 20:33:29 | 日記

3月3日(木)の担当はダーツ師でしたが、現在、韓国で開催されているPSI-EASRAC(東アジア小地域諮問委員会)に日本の代表として派遣されているため、明日の帰国後にたっぷり(?)と報告を掲載させていただきます。

皆さん、乞うご期待を!

ふく福さん、お先にどうぞ・・・ (Nagano)


東京マラソン

2011-03-02 23:41:18 | 日記

 帰り道にあるガソリンスタンドで、先週は1リットルあたり131円だったレギュラーガソリンの価格が、週明けの月曜日には136円に値上がりしていました。報道によると北アフリカ情勢の緊迫化に伴い原油価格が高騰したため、先週末、石油元売り各社が卸値を大幅に引き上げた影響によるものだそうです。併せて灯油価格も値上げされるなど、まだまだ寒さの残るこの季節には痛い出費増となりそうです。

そんな中、今年も話題の東京マラソンが227日に開催され、抽選倍率9.6倍の狭き門を突破した3万数千人のランナーの方たちが晴天の東京を駆け抜けました。日本人トップの3位に入った川内さんは公務員。埼玉県の職員で、定時制高校の事務職を勤めながら、日々練習に励んだ中での快挙だったそうです。

 公務員に関する報道といえば、国家公務員の総人件費2割削減に関連して否定的なものが多い中、久々に明るいニュースに接し少し心が和らぎました。

 

 年度末を控え、仕事も徐々に慌しさを増してきました。また、連合や国交総連などの各種動員、中央本部の方を講師に迎えてのオルグや全国一斉職場集会など、3月はイベント目白押しです。寒暖の差の大きいこの時期を体調に留意して乗り切りたいと思います。 

Ozaki


職場討議を活発に

2011-03-01 23:33:24 | 日記

 

早いもので、もう3月。何かと慌ただしくなる季節になってきましたね。気温も次第に緩んでまいりましたが、業務においては気を引き締めて、遺漏のないよう取り組んでいきましょう!

 

さて、先週の土曜日には、北海道地本において「支部長・書記長会議」が開催されました。

全道各支部より支部長又は書記長が一堂に会し、春闘期における各種課題について議論が行われました。今回は、組合経験の豊富な支部長だけではなく、各支部の書記長として課員クラスの参加もあり、各階層の意見を聞ける非常に有益な会となりました。

 

討議内容を簡単にご紹介します。

 

 

ひとつは、「新たな人事評価制度の問題」についてです。評価結果の活用がスタートしたことにより、様々な課題が表面化してきております。(1)同じ評定であっても手当への反映が異なり、評価結果への反映基準が不明瞭 (2)評価結果に不満があっても、組合へ苦情相談が寄せられないという苦情相談制度の実効性、評価結果に対する組合の関与の仕方 などなど、支部長・書記長より私たちが実際人事評価制度に関わっている中での意見や各支部の組合員の意見を踏まえて、討議を行いました。

また、「2012機構・定員要求事項」についても討議を行い、各職場での業務量と要員のミスマッチを再確認すると同時に、2012年度の機構・定員要求にあたって、各部門におけるこれから需要のある業務について意見を交換し、機構・定員要求を行ううえでのアイデアを出し合いました。

 

討議は、昼の部(支部長・書記長会議)・夜の部(懇親会)と、腹を割った話し合いができ、個々人がどのように考えているかを知ることができ非常に有益でした。その反面、会議に出席していない組合員の皆さんの率直な意見やアイデアをもっと聞きたい・話し合いたいとも思ったところです。先にご紹介した二つの項目についてもそうですが、私たちの職場生活に直結している課題が山積しており、組合員一人ひとりが意見・アイデアを出していただくなどの積極的な参画が不可欠であると感じました。加えて、課員クラスもこれらの各種課題について腹を割って話し合い、臆せず課員なりの意見やアイデアを積極的に出していくことも必要かと思います。

 

 4月には「委員長・書記長会議」や「中央要求行動」があります。行動前には積極的な職場討議を行い、私たちの職場の生の声を中央要求行動にて伝えていきましょう!!

 

(hoso)