立秋が過ぎ徐々に暑さが和らぐかと思えばまだまだ暑く、最近は湿度も高く不快感と戦いながら仕事をしています。みなさん夏バテ(残暑バテ)していませんか。私は若干バテ気味です。その影響か、食欲はあるのですが、ガッツリ食べたいという衝動に駆られることもなく、つるっと爽やかに楽しめる冷たい麺類ばかり食べています。そうめん、ひやむぎ、冷やし中華、ぶっかけうどん。ちなみに今夜はざるそばです。そばの香り、ダシの風味そして麺ののどごしを楽しみたいと思います。
そばでふと思い出しました。高校生のとき、特別授業で観覧した古典落語の「時そば」という演目を見たことを。噺家が誰だったかは覚えていないのですが、軽妙な語り口やそばを勢い良くすする表現等世界観にグイグイと引き込まれていたことを今でも覚えていますし、内容も面白かったと記憶しています。物語を簡単にまとめると、屋台でそばを食べた男がある「工夫」をして勘定をごまかします。それを見ていた別の男が真似をしてみるもうまくいきません。それどころか・・・。といった内容です。下げ(お笑いでいう「オチ」)を言ってしまうと面白くないので顛末は伏せます。詳しくはググって下さい。
「時そば」における真似とは違いますが、私はあることを真似することで仕事の一助にしています。それは、自分から見て仕事ができる人の所作や話し方、接し方を真似することです。職人の世界やアスリートの世界では技術取得や上達のために「見て覚える」「目で盗む」といった方法がありますが、それに似ているかもしれません。知識取得や法令・通達の解釈は当たり前に重要ですが、人と接した時にいかに相手方に良い印象を与えるか、いかに仕事を円滑に進めることができるかも重要です。そのノウハウはできる人から学ぶ=できる人を真似するという形で身につけることを心がけています。
組合活動でも定期大会等における答弁、オルグ、講義や交渉等人と接し、意見を伝える機会が多々あります。私もおそらく何らかの形で今後関わっていくことになりますが、巧みな話術を持っている人やプレゼン能力の高い人の所作等を真似させていただき、自分の血肉にしたいと考えています。9月には階層別集会が予定されています。与えられた役割をきちんと果たせるよう今までの経験を活かし、尽力したいと思います。(大将)