あり得なくはない話。
主人公(御堂一男:ムロツヨシ)は牧師。高校生の娘(御堂ひかり:中田乃愛 なかだのあ)と二人で暮らしている。自宅と教会を持っているのか?賃貸なのかわからないが、ガソリンスタンドでバイトもしている。娘も教会の仕事を手伝っている。
娘はある日貧血で倒れる。急性の白血病だった。血液のがんである。抗がん剤の治療をするものの、骨髄移植しないと生きられないという状況に陥る。
娘の骨髄に適合する骨髄を探す過程で、主人公は医師から主人公と娘に血縁関係が無い事を告げられる。
妻(御堂江津子:奈緒)は8年前に交通事故で亡くなった。娘は結婚してから生まれたが、妻が結婚する直前まで付き合っていた、別の男(ヒロ:毎熊克哉)の子供だったのだ。主人公はその子を自分の子供だと信じて育ててきたのだ。
主人公は娘を救うために、娘の本当の父親を探し始める。・・・・・・・・。
そんなに悪くなかった。
主人公やその妻の過去のシーンが何度か出てきたが、主人公の若い頃のシーンなのに、現在の姿と変わらないように見えたので最初は訳が分からなかった。
主人公の妻江津子が、子供を連れてる元恋人ヒロと偶然会って、自分の娘の父親が本当は誰なのか疑問に感じていたりするシーンがあった。我々はそれを映像で見るが、主人公はそのことを知らないだろう。江津子は、娘はもしかしたらヒロの子供ではないのかという疑問が頭の中でどんどん膨張してきただろう。主人公も、何でそんな事が起きていたのか?愛していた妻の背信行為を疑うだろうし、それでも娘のためにはやく行動しないといけないし、やりきれなかっただろう。結局それはもやもやしたままだった。それは仕方がない。妻がもう亡くなっているから。
元恋人というヒロという役の男はクズだった。恋人とセックスする時避妊をしない。おたふく風邪にかかった事があるから男性不妊なのだと言うのだ。ゴムを買う金が惜しかったのか?ナマでやりたかったのか?そのくせ結婚して子供がいたのだ。この俳優は『孤狼の血 LEVEL 2』の上林の子分役で出てた。
エンドロールで小栗旬と光石研の名前を見たが、どこに出てたのかわからなかった。あとから知った。