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すごい映画だったと思っている。まだ興奮が醒めない。
松坂桃李はカッコ良かった。刑事?巡査?ベンツに乗っていて、チンピラっぽいストライプ柄のスーツを着ている。
公開記念舞台あいさつを見たら、髪型が全然違っていた。映画の短い髪型の方が断然良いと思う。
上林成浩役の鈴木亮平は神がかり的な演技だった。これって演技?もともとこういう人なんじゃないの?と思う様ななかなか無い名演ではないか?と思った。役が気違い。狂気を持つ男。狂ってる。恐ろしい。本物に見えるという事だ。
時代は昭和の最後のあたり。また広島が舞台。また広島というのは、先日見た『ドライブ・マイカー』も広島が舞台だったから。『ミッドナイトスワン』でなぎさ(草彅)が帰った実家も広島の方だったような気がする。映画関係者には広島は使いたくなる、撮りたくなる何かがあるのだろうか?
ヤクザの抗争があったが、“手打ち”があって共存という事になった。休戦。そこに刑務所から出てきた上林は休戦するヤクザに戦いを挑む。彼は誰であろうと、女性であろうと殺す。みんな殺す。残忍に。自分の親分も兄貴分も。
LEVEL 2 という事は前作があるようなタイトルだが、もちろん見てない。松坂桃李演じる刑事の日岡秀一は、ヤクザの情報を得るためにチンタという20歳くらいの男性を上林のもとにスパイとして潜入させる。情報をつかんでおいて、抗争が起こる前に踏み込んで死傷者が出るのを防ぎたいという考えの刑事のようだ。
やがて日岡が直接上林と対決する事になる。
日岡は初老の相棒と組まされていたが、それは警察の内部からの監視役だった。そのあたりはまだ僕は理解していない。なぜそんな事をするのか?
この映画はとにかく血がいっぱい出てくるのだ。上林が人を殺すシーンはあまりに残忍で僕は目をそむけた。しかし、鈴木亮平の演技に圧倒されてしまい、あの演技をまた見たいと思っているのだ。その他にも理解出来てない事を確かめたい。