Y男の日誌

映画を見た、本を読んだ、どこに行った、何か考えたなどなどのY男の行動記録。政治の話題も。暇な時にしかアップロードしない。

ジェフリー・アーチャー『時のみぞ知る(クリフトン年代記)上・下』

2014-10-08 23:49:07 | 読書


これは面白い。『時のみぞ知る』、『死もまた我等なり』、『裁きの鐘は』。それぞれ上下で出ていて、おそらくは話がつながっているはず。全六巻。続きもあるのかもしれない。僕はまだ『時のみぞ知る』の下を読んでいるところだが、やっぱりJeffrey Archerは良いなあ、と思いながら味わっているところだ。

今回のは、父のいない才能豊かな少年が友人に恵まれながらも、偏見や悪意と戦いつつ立派に成長していくお話?かな?まだ読み終えてないから断定は出来ないが。
謎の死を遂げた父親(ほぼ登場しない)、愛に満ち溢れた働き者の母親、もちろん主人公も魅力的だ。彼ら以外にも魅力的な脇役がいつものように配されている。

Jeffrey Archerは文学というよりは、ストーリーテリングとかエンターテインメントと言うのが良いだろう。小説の中に、実際の歴史的な事件などが差し挟まれるので欧米の歴史小説の趣もある。国会議員であった事もあるし、詐欺に引っかかって破産した事もあるし、監獄に入っていた事もあるという、めったにない経験の持ち主。彼の作品を読むと、歩きながら読んでしまうし、小便しながらも読んでしまう。面白いとか、後味が良いだけでなく、何か自分が一段階知的になったような気になる。

大学の時に友人に勧められて読み始めたJeffrey Archerさん。『百万ドルをとり返せ!』が最初かな?文庫本のみで出ていた。今となっては過去のかなりの作品は増刷されずに新潮文庫から消えつつある。新しい本はまだ残っているが、古いのだと『ケインとアベル』と『百万ドルをとり返せ!』ぐらいが残っているのみ。僕はほぼ全部持ってる。古本屋ではよく見かけるから、本好きの人はJeffrey Archerは買っておくべきだ。ちなみに僕の一番好きなのは、『ロシア皇帝の密約』。

読み終わったら次はこの四冊。
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