Winner: Rick Perry
Loser: Fox News
今週木曜日、保守系放送局の Fox News の主催で、共和党大統領候補の討論会がアイオワで行われた。Iowa Straw Poll （アイオワ州の共和党員が選挙資金集めを兼ねて行う模擬予備選挙イベント）を今週末１３日に控えて、アイオワではそれなりの盛り上がりを見せているが、討論会自体は低調であった。
候補者が８人もいる上に、フォーマットの拙さ、質問の低レベルさが目立つばかりで、内容は全くなかったと行っても良いであろう。当初からどの調査でもずっとトップの Mitt Romney が、相変わらず安定している事が印象に残った位だ。
という事で、今回の討論会の勝者は、今回の討論会に参加さえしていないが、明日正式に出馬を表明すると予想されている、現職テキサス州知事 Rick Perry であろう。一方敗者は、候補者の優劣を際立たせる事が出来なかった Fox News であろう。
Rick Perry は、ずっと出馬を噂されていたが、最近までは否定をしていた。にもかかわらず、調査ではいつも２番手になっていた。立候補するにしても２０１６年という思いもあったのだろうが、今年に入ってオバマ再選が揺らいで来た事で、決心を固めたのだと思う。
やっと、序盤戦が始まろうとしているが、共和党は Mitt Romney 対 Rick Perry を軸とした争いになるだろう。共和党の候補者がオバマに対抗する為には、テキサスの様な大きな州の知事とかのエグゼクティブ経験が、国民に安心感を与えるために絶対に必要と思っていたし、現職である強みもある。個人的にも、これまでの露出が少ない分だけ Rick Perry に大きな期待をしてしまう。
民主党の方は無風状態である。ヒラリーにやる気が無くなっているのは分かるが、その次がいない。民主党の首脳は、とてつもないリベラルばかりになってしまっているので、致し方ないだろう。
オバマ陣営の再選戦略は大きく分けて二つある。まずは２００８年の焼き直し、つまり初めて大統領選を戦うイメージである。大統領としての実績で誇れるものが無いので、再び幻想的なイメージに頼るしか無いのである。もう１つは、徹底的に共和党候補を攻撃する事である。まだ共和党の予備選も序盤だというのに、ネガティブキャンペーンを展開し始めている。
立候補していない Sarah Palin までも攻撃するという間抜けなまでの周到さであったが、つい最近までは、Mitt Romney にシフトしていた。今週になって、Rick Perry への攻撃が始まっている。それだけ強敵だと考えているのだろう。
オバマは最近、人気が急降下中で、支持層からも厳しい評価が出始めている。ピンチに立たされて、得意の選挙活動に熱が入ると思うのだが、間違いなくアメリカ大統領という職を穢す様な言動が今にも増して飛び出しそうだ。
過去のエントリー
オバマ大統領 再選の行方（２）：共和党候補者の動向 (6-13-11)
オバマ大統領 再選の行方（１）：投票者登録 (6-1-11)
Loser: Fox News
今週木曜日、保守系放送局の Fox News の主催で、共和党大統領候補の討論会がアイオワで行われた。Iowa Straw Poll （アイオワ州の共和党員が選挙資金集めを兼ねて行う模擬予備選挙イベント）を今週末１３日に控えて、アイオワではそれなりの盛り上がりを見せているが、討論会自体は低調であった。
候補者が８人もいる上に、フォーマットの拙さ、質問の低レベルさが目立つばかりで、内容は全くなかったと行っても良いであろう。当初からどの調査でもずっとトップの Mitt Romney が、相変わらず安定している事が印象に残った位だ。
という事で、今回の討論会の勝者は、今回の討論会に参加さえしていないが、明日正式に出馬を表明すると予想されている、現職テキサス州知事 Rick Perry であろう。一方敗者は、候補者の優劣を際立たせる事が出来なかった Fox News であろう。
Rick Perry は、ずっと出馬を噂されていたが、最近までは否定をしていた。にもかかわらず、調査ではいつも２番手になっていた。立候補するにしても２０１６年という思いもあったのだろうが、今年に入ってオバマ再選が揺らいで来た事で、決心を固めたのだと思う。
やっと、序盤戦が始まろうとしているが、共和党は Mitt Romney 対 Rick Perry を軸とした争いになるだろう。共和党の候補者がオバマに対抗する為には、テキサスの様な大きな州の知事とかのエグゼクティブ経験が、国民に安心感を与えるために絶対に必要と思っていたし、現職である強みもある。個人的にも、これまでの露出が少ない分だけ Rick Perry に大きな期待をしてしまう。
民主党の方は無風状態である。ヒラリーにやる気が無くなっているのは分かるが、その次がいない。民主党の首脳は、とてつもないリベラルばかりになってしまっているので、致し方ないだろう。
オバマ陣営の再選戦略は大きく分けて二つある。まずは２００８年の焼き直し、つまり初めて大統領選を戦うイメージである。大統領としての実績で誇れるものが無いので、再び幻想的なイメージに頼るしか無いのである。もう１つは、徹底的に共和党候補を攻撃する事である。まだ共和党の予備選も序盤だというのに、ネガティブキャンペーンを展開し始めている。
立候補していない Sarah Palin までも攻撃するという間抜けなまでの周到さであったが、つい最近までは、Mitt Romney にシフトしていた。今週になって、Rick Perry への攻撃が始まっている。それだけ強敵だと考えているのだろう。
オバマは最近、人気が急降下中で、支持層からも厳しい評価が出始めている。ピンチに立たされて、得意の選挙活動に熱が入ると思うのだが、間違いなくアメリカ大統領という職を穢す様な言動が今にも増して飛び出しそうだ。
過去のエントリー
オバマ大統領 再選の行方（２）：共和党候補者の動向 (6-13-11)
オバマ大統領 再選の行方（１）：投票者登録 (6-1-11)