YS Journal アメリカからの雑感

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Chevrolet Volt 125 台

2011-08-09 05:40:12 | アメリカ自動車業界
アメリカ7月の自動車販売数は100万台を越え、年間で1200万台の達成が何とか見えて来た。震災の影響でトヨタ、ホンダの苦戦が続いているが、生産が戻りつつあり、後半に掛けて持ち直してきそうである。

7月の販売数で、一番興味深かったのは、 GM Chev の Volt であった。なんと、たったの125台しか売れていない。

GM の公式言い訳は、生産量が少なくディーラーに供給が遅れている事であるが、ちょっと苦しい。既に今年生産量は4000台を越えており、今年7月までの年間販売数が2870台もあるのに、7月に限って販売数が落ち込む事は考え難い。

一方で、部品サプライヤーに対し月3000台以上の生産予定をアナウンスしており、生産計画は強気だ。

電気自動車(といっても、 Volt はエンジンも積んでいるが、トヨタのプリウスとは違い発電機としてのみ使用)の将来、特に北米、について懐疑的なので、さもありなんといった所である。

因に、純粋な電気自動車であるニッサン Leaf は、931台(7月までの販売数は4806台、順調(?)である。

さて、いよいよフルモデルチェンジした 2012 Civic が出回り始める。3月の生産立ち上げの出鼻を震災で挫かれたのだが、やっと本格的になりそうだ。

フルモデルチェンジ前はそこそこ売れているものの、大型化した事などもあり、シビックらしさが無くなりつつあったので、密かに期待していたが、前評判は良くない。先週日曜日の Detroit Free Press の記事 "Honda needs to fix focus on building desirable, sporty cars" でも、一般的に消費者に一番の影響力があるとされる Consumer Reports の悪評まで引用された上で、酷評されていた。

挙げ句のはてに、最近のホンダは、オデッセイ(ミニバン)とパイロット(SUV)がヒットした位で、アコードを含めて乗用車が全然パッとしてない事を指摘して、これではクライスラーと同じだとまで書かれていた。

写真で見る限りスタイルも後退した感じだし、2012 Civic" のサイトを見てもピンとこないし(コンセプトは、いろんな人にピッタリのスタイル、グレードがあると言う事の様だ)、残念な事になりそうな予感がある。(そこそこ売れるとは思うが)

近いうちに、ディーラーに現物を確かめに行ってこよう。