YS Journal アメリカからの雑感

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Peggy Noonan "The President's Island Retreat"

2011-08-21 09:48:51 | 新聞、雑誌から
WSJ 8月20日に掲載された Peggy Noonan のコラム "The President's Island Retreat - Is his visit to Martha's Vineyard a sign that he's giving up? " を読みながら、奇妙なデジャブを感じた。

アメリカ経済がふらつく中で、批判が高まる事に意も介せず、夏休み恒例になっている超高級別荘地で10日間の休暇をとる事を、オバマが再選への意欲を無くしていると彼女は結論付けている。今回のしょぼくれた休暇の様に、来年の選挙戦もしょぼくれものになるだろうと、締めくくっている。

"不可解なオバマの言動に関する愚考" (5-25-11) で、オバマ自信が再選を諦めたと考えているだけに、政策や政局で、再選が厳しくなって行く状況だけで無く、やっと、オバマの再選意欲の低下に的を当てた論評が出て来た事が不思議に思えるくらいである。

もう一度言おう、オバマはアメリカ大統領という職に飽きたのだ。

自分の理想を語る気はあっても、根気強く政策として実行していく気など全くないのである。チヤホヤされる事は好きでも、批判される事に耐えられないのである。

オバマが大統領任期中にやれる事、否、やらなければならない事は1つだけであろう。それは、最高裁判所での ObamaCare の合憲性の審議をする事である。手続き上の問題で、最高裁の審議を任期中にしないのは、合憲性の如何にかかわらず、アメリカ市民への裏切りばかりか、唯一成し遂げた大仕事でありながら自分自身への裏切りにもなるからだ。

もし、オバマが ObamaCare の最高裁審議を任期中にする様に努力するのであれば、その一点だけで、オバマへの評価を180度転換しても良い。オバマは、やはり大統領として、最後にはアメリカ市民の事をキチンと考えていたのだと。