YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Flat expectations

2011-08-04 09:09:47 | 新聞、雑誌から


言語的な考察までは出来ないが、英語のタイトルを読むと内容が一瞬で分かる事がある。

The Economist の7月23日号の記事 "Flat expectations" も、サブタイトル、上記のチャートと相まって、3D 映画が苦戦している事が、直ぐに理解出来るなかなか優れた見出しである。

劇場用の 3D 映画 として初めて観た "UP: カールじいさんの空飛ぶ家" では、3D で $3 高くチャージするビジネスモデルに感心した。しかし、時を経ずして観た "Avatar (アバター)" では、既に 3D 映像が普遍的では無い事に気づいただけに、この記事内容に頷く事しきりであった。

2次元と明確に意識している映像が、3次元で登場すると、それを故意に意識している間は技術の素晴らしさと臨場感に圧倒されて、大丈夫なのだが、連続的にやられると、無意識に脳が2次元で処理したいのに無理やり3次元を強要されている状況になり、映画を観ているというより自分の脳と格闘している感じになる。

去年観た "Toy Story 3 3D" は、既にその辺が工夫してあったと思う。

2D と 3D を自然に行ったり来たりという事が出来れば良いのだが、3D メガネを掛けなくててならない限り、難しそうだ。

3次元の仮想空間は、常に緊張を強いられる場合、例えばフライトシュミレーションや戦闘訓練のような場合は非常に有効だし役に立つと思うのだが、映画の様な娯楽の場合は、個人差が著しく出てくると思う。

2D と 3D の選択がある場合、暫くは 3D を選ぶと思う。但し、製作側も、今後むやみやたらに 3D を提供する事は控えるような気がする。結局は、ニッチな存在になりそうだ。