YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

櫻川昌哉

2011-08-27 22:24:03 | 経済の話題
郵便で来る数日遅れの日経新聞で、久しぶりに骨のある「経済教室」を読んだ様な気がする。

8月23日付けの櫻川昌哉による「ドル体制終焉の引き金に」である。

ポイントとして3点が挙げられいる。

1、対外依存度高い米国債に増発の余地は少ない
2、日米欧の財政問題の中では日本は解決容易
3、円高は日本に国際的流動性を期待する動き

米国債の増発余地が少ない事から、将来のドル流動性不足がもたらす世界的な景気の後退への懸念を表している一方で、円高はその流動性の肩代わりを期待しているのでは、と結論付けている。

大恐慌を流動性不足から説明しており、2008年以来、大恐慌研究の専門家であるバーナンキ・米連邦準備制度理事会(FRB)議長がやろうとしている事がやっと少し理解出来た様な気がする。

この記事では具体的に述べてないが、別の所で、100兆円(2009年:$10,494,000,000)近くもある外貨準備高を担保に円建てで海外資産を買えと主張している。(つまり、円でもって流動性を供給してやれと言っている)この辺は最近の著作「“円”国際化で日本は復活する!」に詳しいのであろう。(読んでみたい)

これって、抜群のアイデアであろう。(日本の倍の外貨準備高がある中国がこの事に気付いて始めたら、それはそれで大変だ)

櫻川昌哉、今後注目の経済学者だと思う。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿