YS Journal アメリカからの雑感

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米国債の格下げ問題

2011-08-07 21:08:33 | アメリカ経済
Standard & Poor's が先週金曜日、米国債を格下げしたが、影響はほとんど無いと思われる。

私も MBA で米国債がリスクフリーであると習った口であるが、この世の中にリスクフリーがあるわけが無い。まあ、人間の想像力が及ぶ範囲で、限りなくリスクフリーに近いという事であろう。

思い出して欲しい。2008年に世界経済がぶっ飛んだ原因は、S&P を含む格付け会社が、トリプル A をサブプライムローンに与えていたのが原因でもあるのだ。格付け会社が言う事を鵜呑みに信じろという方が無理がある。

どのような意図があるのかは不明だが、S&P の格下げは単なる政治的なコメントに過ぎないと思われる。(深読みはどのようにでも出来るので、インチキな諸説にご注意)

アメリカの財政、議会のドタバタは周知の事実であるので、大きな影響は無いであろう。

もし、今回の S&P 単独での格下げが英断だとしても、結論が出るのは、5年も10年も先であろう。掛ける事が出来るのなら、米国債がトリプル A を取り戻す方に掛ける。