YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」

2011-08-01 17:08:34 | ブログ探索
日本には、まともにアメリカの政治を語れる評論家はいないのだろうか?

goo ブログで、常にアクセルランキングの上位だし、記者という経歴だし『板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」』をそれなりの敬意を持って、時々読んでいた。日本の政治については、よく分からないけど、これまでびっくりするような事は書いてなかったので、そんなに変ではないと思っていたが、7月31日の『米国債「デフォルト」は、大統領候補バックマン下院議員とディビッド・ロックフェラーが仕掛けている』を読んでずっこけてしまった。

何でこの話題でディビッド・ロックフェラーなのだろう。彼が何歳なのか、知っているのだろうか?なんと現在96歳。どう考えても、こんな高齢の人が、アメリカや日本を影で操っていると思うほうがおかしい。ディビッド・ロックフェラーは、ひょっとすると昨日の事さえ覚えていないのではないだろうか。いまさらイスラエルを操って核戦争でもなかろう。

その上、共和党のミッシェル・バックマン下院議員の背後に存在しているらしい。いったい何を根拠にこんな憶測を書けるのだろうか?『「オバマ大統領追い落とし」の絶好の材料として目をつけたのが、米国債の「デフォルト」(債務不履行)問題だった』なんて事を、平気で書けるなんて、笑止千万である。

彼女がどのようにして連邦下院議員になったかとか、当時権勢を振るった女性初の連邦下院議員議長であった民主党のナンシー・ペロシが2008年選挙で必死に追い落としを図ったのを切り抜けたとか、ObamaCare への反対で強烈なリーダーシップを発揮したとかはご存じないようだ。

米国債「デフォルト」についても、『ディビッド・ロックフェラーは、自らを含めて傘下にある企業群とが助かる道』などと、妙に矮小して考えているし、妄想もはなはだしい。

それにしても、板垣 英憲もそうだが、アメリカ政治というとロックフェラーとかユダヤで解説する人がプロ、アマを問わず多いのだが、どのような情報元を持っているのだろう。この手のアメリカ政治評論の流儀があるか、家元、本家、宗家がかいるような気がする。英語がキチンと読めない人も多いので、注意が必要。(板垣 英憲が英語ができるかどうかは不明)

日本の事でも、日本に生まれ、日本に住んで、日本語がキチンと読めるが支離滅裂な人はプロ、アマを問わず多いので、アメリカの事で支離滅裂な人が多いのは、いたし方無いとは思う。

さて、肝心の米国債「デフォルト」であるが、まだ上院の採決(と、大統領署名)が残っており、予断を許さないが、何とか回避しそうな気配が濃厚になってきた。8月2日の2週間前に上限アップとそれに伴う法案が可決しないと間に合わないという話だったが、8月2日の法案可決で回避できるというのは、明らかに矛盾している。

やっぱり、オバマやホワイトハウス、そして民主党が作り上げた人工的な危機であったと思う。