暘州通信

日本の山車

◆38223 七七七五調民謡 四

2012年07月17日 | 日本の山車
◆38223 七七七五調民謡 四
 これは仮説である。

   【はいや系民謡】、【おわら系民謡】の起源を伊勢音頭とする説はかなり普遍的である。大和朝廷には、海神族(綿津見)あるいは、出雲系氏族のように皇室系神を祖神として祀る氏族はない。このことから朝廷がひろく大衆を相手に皇室神に親しみを持たせるためにとった【徳政】に、【伊勢神宮を日本の総鎮守とする思想】。いまひとつにお伊勢さんの【抜けまいり】があり、これは公認とされたから、多くの参詣者が続くこととなった。江戸時代伊勢には、外宮と内宮のほぼ中ほどにある【古市】には、江戸の吉原、京都の島原、難波の新町、長崎の丸山とならんで、江戸時代の五大遊郭と称される妓楼が立ち並んで伊勢神宮の参詣人をあつめた。公認ではなかったが、公儀がこれを咎めたことはないといわれる。この花街から伊勢音頭が各地に広がったであろうことは否定できないが、沖縄の俚謡が、薩摩、肥後、肥前に渡来したのはそれよりはるか以前のことである。
 熊本市に【ぽんぽこにゃ】とよばれる奇妙な名称の俚謡があるが、【五万石岡崎さま】、【博多節】などとおなじように民謡から出て、お座敷唄に洗練された歌謡がうまれている。
 「ぽんぽこにゃ」とは一種の合いのてのかけことばともいえようが、「長六橋から ながむれば……おや、ぽんぽこにゃ……」とつづくが、ここを歌う女性がめっぽう愛らしく、思わず抱きしめたくなるほどの藝の真髄をおぼえ、ひとりでに頬がゆるんでくる。
□外部リンク
「日本の山車」を執筆している一人閑(ひとりしずか)と申します。早速ですが、貴方のブログ記事を「外部リンク」として紹介させていただきましたのでお知らせします。もしご迷惑でしたらお申し出ください。削除いたします。
◇日本の山車 ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/ypjcd447/
◇日本の山車 ホームページ
http://hiyou.easy-magic.com/
 
◇花林山とはなにか ― 白鳥・餅・芋 ―
2009/2/2(月) 午後 11:29
... 「会津磐梯山」という民謡に「笹にコガネがえーまたなりさがる」という歌詞があるように ... とやかくして朝廷に参上して、この次第をことごとく天皇のお耳に入れ ... したがって、小野氏が金属と関係の深い氏族であるのはいうまでもない。 ...
 http://blogs.yahoo.co.jp/sunekotanpako/23255001.html

◆38223 七七七五調民謡 三

2012年07月17日 | 日本の山車
◆38223 七七七五調民謡 三
 これは仮説である。

 【はいや系民謡】、【おわら系民謡】の起源は、熊本県牛深市の【牛深はいや】にあるといわれる。ほかにも、鹿児島県の【はんや節】を起源とする説。宮崎県の【安久節】を起源とする説などがある。
 筆者は【はいや系民謡】、【おわら系民謡】の起源は沖縄県にあり、熊本県、鹿児島県、宮崎県は沖縄県から奄美大島を経て渡来したと考える。
 沖縄県の古俚謡には【八八八六の語調】をとるものが多く、薩摩藩の進攻以後沖縄に影響を与えた日本語が、日本語化された【俚謡・安里屋ゆんた】を生んだと推定する。

◆38223 七七七五調民謡 二

2012年07月17日 | 日本の山車
◆38223 七七七五調民謡 二

 これは仮説である。
 【七七七五の語調】をとる民謡について記述している。著名な民謡が多いがその起源については従来諸説がある。筆者は【日本の山車と音曲】の関わりについて論述しているのであるが、視点が異なることもあって、従来の諸説と整合しないものもある。また、我説に深くこだわるものではなく、まして自説(仮説)を押し付けたりする他意はまったくない。ご留意いただきたい。

 一般論として、日本の俚謡(民謡)は、日本の西南にあたる九州に発し、江戸時代には廻船問屋とよばれる海運業者が興隆し、【北前船】、【菱垣廻線】、【樽廻線】などの海運業が発展した。このことから舟の出入りの湊が栄え、水夫らにより唄われた民謡は各地に伝播することとなった。これがさらに土地の文化で練り上げられて独特の俚謡(民謡)となっている。
 北海道の【江差追分】は、長野県の【信濃追分】に起源を持つといわれ、北海道に渡ってさらに磨きがかかり【民謡の王様】とまで讃えられる。江差追分の大会が開かれると、京都や大阪からの出場者がありそれらの方はたいへんよい成績を上げられるのもよく見聞するところである。背後に京都の【にしんそば】、難波の【汐昆布】の物産、さらには屋号に【松前屋】とつけられた老舗がある。いずれも人脈が育てた長い歴史が感じられる。
 【津軽あいや】は、洗練の極地とも称される俚謡で、すぐれた歴代の女性歌手、【じょんがら】とよばれる浄瑠璃三味線が深い音色で語りかけてくる。
 この太棹の浄瑠璃三味線はおそらく徳島の鳴門、淡路島、さらには難波に伝えられた人形劇、文楽へ、これが地方巡業者によって発展しつつ各地に伝えられたと考えられ、津軽のじょんがらもおそらく畿内が起源になっているだろう。
 【海運】と【地方巡業】がはたした文化歴史的意義は大きいものがある。
□外部リンク
「日本の山車」を執筆している一人閑(ひとりしずか)と申します。早速ですが、貴方のブログ記事を「外部リンク」として紹介させていただきましたのでお知らせします。もしご迷惑でしたらお申し出ください。削除いたします。
◇日本の山車 ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/ypjcd447/
◇日本の山車 ホームページ
http://hiyou.easy-magic.com/

◇漂泊音聲二巻
2008/10/4(土) 午前 4:16
... 現代に残る多くの俚謡はゴゼ、ボサマ、ヒジリ、読売が伝えたものが多い。 ... 書生節はオペラから俗曲、民謡、インド民謡、アメリカ俗謡、唱歌、日本歌曲とあらゆる流行り歌を書生節化し、カクテルしてゆく ... また山伏に起源をもつタンカの影響も多くの歌い手 ...
 http://blogs.yahoo.co.jp/kajyou88/34672531.html