暘州通信

日本の山車

萬松山 龍潭寺

2019年09月18日 | 寥郭堂記
◆萬松山 龍潭寺

「萬松山 龍潭寺」は、静岡県浜松市引佐町井伊谷にあり、臨済宗妙心寺派に属し、虚空蔵菩薩を本尊とする古刹。
寺伝では、天平五年(七三三)行基菩薩の開基と伝わる。

 当初の寺号は地蔵寺、寛治七年(一〇九三)、井伊共保が葬られたときに、法号から自浄寺と改められた。
平安時代から井伊氏の菩提寺であったとされる。元中年間(一三九四-一三九二)、宗良親王が中興となったとの伝承がある。永正四年(一五〇七)に、井伊直平が「黙宗瑞淵」を招いて、龍泰寺と改められ、 永禄三年(一五六〇)に、井伊直盛が葬られて、その法号から、現在の【龍潭寺】となった。平安時代の開基時より伽藍の建造は斐太ノ工(飛騨の匠)が関わってきたと言い伝えられる。
 寺院のある井伊谷は、井伊谷川と神宮寺川のが合流域にあり。寺号も水にゆかりがあり、有名な「水神の龍彫刻」は、左 甚五郎の策として知られる。
 井伊家伝記によると、寺宝の陣扇である、「日月松有之金銀の扇子」は、井伊直政が小牧・長久手の出陣にあたって
奉納されたという。
 関ヶ原の役の戦勝後、井伊氏は近江國に封じられたが、井伊氏の外護を受けた、

庭園は、小堀遠州の作庭と伝え、池泉鑑賞式庭園で、昭和一一年(一九三六)、国指定の名勝となっている。
伽藍 六棟(本堂、庫裏、山門、開山堂、井伊家霊屋、稲荷堂)は、静岡県指定有形文化財である。

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