暘州通信

日本の山車

◆01339 楢泉庵 横山家 43

2016年05月23日 | 日本の山車
◆楢泉庵 横山家 43

大隆寺 弁天堂
□山号 妙高山
□寺号 大隆寺
□所在地 岐阜県高山市春日町
□汎論
 妙高山 大隆寺の開基は、承応二年(一六五二)に、高山藩四代藩主だった、金森頼直が、京都市北区紫野大徳寺町の金龍院住職、禅海宗俊和尚を招いて堂宇を建造したのに始まると伝わり、本道脇には池があって、弁財功徳天が祀られている。
 この「弁天堂」は、享和元年(一八〇一)、大隆寺三世だった竺翁恵林和尚により建立されたもので、棟梁は、斐太ノ工(飛騨の匠)善兵衛、小左衛門の手になり、銅板葺、桁行二間、梁間二間の四角い宝形造となっている。内陣は六四に区画された格天井で、ここに四季の草花が描かれている。作者は高山町上二ノ町の二木長嘯、船津の酒造家で田中大秀門の大森旭亭らによる。
 建材は楢泉庵 横山家が納めたものでである。

◆01339 楢泉庵 横山家 42

2016年05月23日 | 日本の山車
◆楢泉庵 横山家 

正源寺

□山号 慈眼山
□寺号 正源寺
□所在地 富山県富山市西番
□汎論
 慈眼山 正源寺は、富山市の常願寺川の左岸、西番にある曹洞宗の寺院である。当地は長年にわたって常願寺川の氾濫により苦しめられてきた。このため、天正二年(一五七四)、常願寺川氾濫で水害に苦しまされる付近の農民たちを守り氾濫防止の祈祷寺とするため、富山城主の命により、土地の豪族である五十嵐次郎左衛門頼房らが願主となって開基された。本尊は聖観世音菩薩で、行基菩薩の作と伝わり、富山県重要文化財に指定されている。
 本堂は、文化年間富山一〇代藩主利保公の招聘を受けた、横山家が斐太ノ工を派遣して工匠は【神工長】が建立したと伝わる。本堂天井に描かれる龍の画は、藩主前田利保公が、【藤原守胤】に命じて描かせ奉納したもので「招福鳴龍」といい、富山市の市の文化財に指定されている。
 北陸第三十一番の霊場で、「鳴龍のお寺」とよんで親しまれる。