◆35224 鳩峯車 旧臺
写真は、下呂市(旧金山町)中津原字佃に鎮座する、【下原八幡神社】の山車である。古くは、高山町(現高山市)下二ノ町の【鳩峯車組・きゅうほうしゃぐみ】で曳いていた屋臺(山車)であるが、飛騨高山の屋臺は、改築や改修などを行っても、旧臺を他に譲渡することは行われず、また、飛騨を出て他の地域に譲ったり、移動して観覧に供されることはまったくありません。わずかに【飛騨市(旧古川町)】にのみ譲られた例があるが、当屋臺のように、改築に伴って、南飛騨の金山町まで譲られたのはきわめて珍しいことである。後世、いくらかの改変が行われているが、江戸期建造の高山の古い屋臺の形態をよく残す、飛騨高山の【屋臺建造史】を伝える貴重な例といえよう。
松本市の伊勢町二丁目の舞臺は、【飛騨高山から買い受けた】との伝承が残るが、同舞臺は、高山の屋臺と形態が異なる。おそらく【飛騨の大工が現地で、出造りしたもの】と推察される。
写真は、下呂市(旧金山町)中津原字佃に鎮座する、【下原八幡神社】の山車である。古くは、高山町(現高山市)下二ノ町の【鳩峯車組・きゅうほうしゃぐみ】で曳いていた屋臺(山車)であるが、飛騨高山の屋臺は、改築や改修などを行っても、旧臺を他に譲渡することは行われず、また、飛騨を出て他の地域に譲ったり、移動して観覧に供されることはまったくありません。わずかに【飛騨市(旧古川町)】にのみ譲られた例があるが、当屋臺のように、改築に伴って、南飛騨の金山町まで譲られたのはきわめて珍しいことである。後世、いくらかの改変が行われているが、江戸期建造の高山の古い屋臺の形態をよく残す、飛騨高山の【屋臺建造史】を伝える貴重な例といえよう。
松本市の伊勢町二丁目の舞臺は、【飛騨高山から買い受けた】との伝承が残るが、同舞臺は、高山の屋臺と形態が異なる。おそらく【飛騨の大工が現地で、出造りしたもの】と推察される。