暘州通信

日本の山車

03230 御諸皇子神社例祭

2008年10月26日 | 日本の山車
03230 御諸皇子神社例祭
東田川郡庄内町(旧立川町)清川字花崎一七一
御諸皇子神社(ごしょのうじじんじゃ)
□祭は八月中旬
山車五臺を曳く。

□山車

□汎論
御諸皇子神社は最上川の流域である庄内の旧清川村にある。近くには、江戸時代、旧家で知られる齊藤家があった。清川八郎はその嫡子であるが、江戸に出て私塾を開いている。幕府に建議して新撰組を組織させ、山岡鉄舟とともに浪士を引率して京都に上がっている。後年刺客に襲われて斃れた。山岡鉄舟は、一時その遺骸をあずかっている。
八郎は郷里の清川の神社に祀られ、神社の社号額は山岡鉄舟が揮毫している。藤本鉄石は共通の友人でもあった。

02418 七夕祭

2008年10月25日 | 日本の山車
02418 七夕祭
秋田県鹿角郡小坂町
□祭は八月上旬
山車を曳く。

□汎論
小坂七夕祭のはじまりは明治末期といわれる。趣向を凝らした「だしもの」は、青森ねぶたの流れを汲むといわれる武者人形からテレビや漫画の人気者にいたるまで、各町が自由な発想で作ったものを小坂囃子にあわせて曳く。だしものは「山車」と総称している。



02536 愛宕神社祭

2008年10月25日 | 日本の山車
02536 愛宕神社祭
秋田県湯沢市湯沢
愛宕神社
□祭神
火産霊神

□祭は八月下旬。
花車を曳く。
□山車(花車)
田町、
・吹張町
・前森町
・平和町
・中の沢友和会
・曙町 
・柳町
・南新町
・清水町
・平清水町
・平清水新町
・愛宕町第三
・愛宕新町
など。

□汎論
愛宕神社の創祀は延暦二〇年(八〇二)、坂上田村麻呂の東征時と伝える。湯沢市東部にある愛宕山の中腹に祀られ、石段をあがると神門がある。この神門の形式は岐阜県東白川村の佐久良田神社にも見られるが、珍しい形式である。
祭神は、京都市と亀岡市の境にあるいわゆる愛宕さんから分祀を受けたものであろう。
藩政期には佐竹氏の支藩である佐竹南家の崇拝が篤かったと言われ、夏祭には格式の高い大名行列が行われる。
湯沢市南部の上院内にはもう一社の古い愛宕神社がある。こちらの愛宕神社の創祀は弘仁二年(八一一)といわれる。藩政期は、久保田藩領内十二社中の一社にあたり、藩の南口にある院内関所が隣接する。ひろい境内の参道には堂々とした鳥居が立てられている。


03638 左沢八幡神社祭

2008年10月17日 | 日本の山車
03638 左沢八幡神社祭
山形県西村山郡大江町左沢
左沢八幡神社(あてらさわはちまんじんじゃ)
□祭は九月中旬。
囃子屋臺二臺を曳く。
□山車
・七区囃屋台
建造は江戸時代後期。
に製作され、町内では最も豪華な屋台です。
総欅造り
柱ほかには黒漆がかけられる。
祭には囃子方が乗り、祗園囃子の流れを汲むといわれる囃子が演奏される。

・御免町囃子屋台(ごめんまちはやしやたい)
総欅造。
町内で最古の屋臺といわれ、欄間には、松竹梅、鶴、千鳥などの彫刻が配される。

□汎論
最上川の舟運で発展してきた町。
左沢八幡神社で曳かれる山車は囃子屋臺で、下臺と上臺は同じ大きさ
、屋根はおおきな唐破風である。左沢駅には大江町交流ステーションの丸い建物があり、囃子屋臺が常設展示される。


02396 丸森神明社祭

2008年10月17日 | 日本の山車
02396 丸森神明社祭
宮城県伊具郡丸森町
丸森神明社
□祭神
□祭は七月下旬
山車一臺を曳く。

□山車
・本町

□汎論
宮城県の南に位置する。
祭には「丸森神明囃子」とともに山車が曳かれる。囃子は京都祗園祭の囃子を習いうけたという。
町指定無形民俗文化財に指定される。山車は夜曳きで七時から九時にかけて町を練る。
近年地区の娘さんたちによって組織された「太鼓の演奏」の活動が続けられている。
町内には豪商の館、齋理屋敷が郷土館として開館した。宮城県伊具郡丸森町字町西二五にある。


01738 大槌祭

2008年10月17日 | 日本の山車
01738 大槌祭
岩手県上閉伊郡大槌町
小槌神社
□祭神
ヤマトタケルノミコト 日本武尊

□祭は九月下旬。
山車を曳く。
□汎論
神社は、大同年間にさかのぼり、明神平に土地を開拓に功績のあった芳形氏を土地神として創祀したとする。天長六年(八二九)に慈覚大師が来訪し、閉伊七社の明神を祀ったといいそのうちの一社が小槌大明神だといわれる。おそらく祭神のヤマトタケルノミコト(日本武尊)はのちの併祀と考えるが、創祀時の祭神が不明になっている。
江戸時代、土地で廻船業を営んだ前川善兵衛は、世襲の吉里吉里善兵衛の名でも知られ海産物を江戸、上方、長崎などに送った豪商。
近年、土地の若衆らにより「城山虎舞」が結成され、あたらしく山車が建造された。栄町、須賀町地域を活動拠点としている。


02361 名川秋祭

2008年10月17日 | 日本の山車
02361 名川秋祭
青森県南部町(旧名川町)剣吉
諏訪神社
□祭神
タケミナカタノミコト 建御名方命

□祭は九月上旬、
山車を曳く。
□山車
・上町
・中町桜本町
・桜町
・荒町
(順不同)

□汎論
青森県内では珍しい諏訪神社、当社は応仁期に信州より諏訪神の分祀を受け祀ったとされる。
 垣武天皇の大同二年 (八〇七) 坂之上田村麻呂が奥州をせめたとき、権現の林の下の湧清水を、刀の刃の焼入れに適していると激賞し、その湧水を霊水として地名を剣吉と名づけた。のち、信州の諏訪神を勧請し、 応仁年中に社殿を建て祀ったとあるが、創祀はもっと古そうであるが詳細は不明である。

01052 尾末神社祭

2008年10月16日 | 日本の山車
01052 尾末神社祭
宮崎県門川町中尾
尾末神社
□祭神
スガワラミチザネ
住吉三神
 ソコツツオノミコト 底筒男命
 ナカツツオノミコト 中筒男命
 ウエツツオノミコト 上筒男命

□祭は十一月中旬
山車(だんじり・太鼓臺)を曳く。
□山車
・尾末
・上納屋、
・下納屋

□汎論
尾末神社は、一一〇五年に京都北野天満宮より分祀を受けて創祀したと伝えられる古社。
太鼓臺は幅広の三段の蒲団を積み上げる。下から「緑、赤、黒」、「青赤黒」、「白、赤、黒」
と、組ごとに色を変えている。四国各地に見られる蒲団太鼓のように上にひろがらない。
さらに威勢のいい若衆が上に立ち上がって乗り旗を振る。蘇鉄ののせられた組もある。

□問い合わせ
門川町観光協会 
電話番号 0982-63-1140


01052 尾末神社祭

2008年10月16日 | 日本の山車
01052 尾末神社祭
宮崎県門川町中尾
尾末神社
□祭神
スガワラミチザネ
住吉三神
 ソコツツオノミコト 底筒男命
 ナカツツオノミコト 中筒男命
 ウエツツオノミコト 上筒男命

□祭は十一月中旬
山車(だんじり・太鼓臺)を曳く。
□山車
・尾末
・上納屋、
・下納屋

□汎論
尾末神社は、一一〇五年に京都北野天満宮より分祀を受けて創祀したと伝えられる古社。
太鼓臺は幅広の三段の蒲団を積み上げる。下から「緑、赤、黒」、「青赤黒」、「白、赤、黒」
と、組ごとに色を変えている。四国各地に見られる蒲団太鼓のように上にひろがらない。
さらに威勢のいい若衆が上に立ち上がって乗り旗を振る。蘇鉄ののせられた組もある。

03161 海童神社祭

2008年10月16日 | 日本の山車
03161 海童神社祭
長崎県南松浦郡有川町
有川郷
海童神社
□祭は七月下旬
かって山車が出ていたが、いまは芝居などが行われる。
□汎論
海童神社が祀られる鯨見山は、いまは橋で陸続きになっているが、もとは小島で龍神を祀る。鯨見張人の詰所があったといい、鯨供養碑、展望所がある。
元和六年(一六二〇)に龍神を祀る海童神社を建立し、はじめて祭を行い、「にわか」を奉納した記録がある。七月下旬に中筋、船津、浜、上有川、高崎、西原の六カ郷で「十七日祭」を行い、にわか、芝居、踊を奉納する。
山車が出ていた伝承があるが、詳細は不明。


01467 曩祖八幡宮祭

2008年10月16日 | 日本の山車
01467 曩祖八幡宮祭
福岡県飯塚市宮町二-三
曩祖八幡宮(のうそはちまんぐう)
□祭神
オウジンテンノウ 応神天皇
チュウウアイテンノウ 仲哀天皇
ジングウコウゴウ 神功皇后
タケノウチノスクネ 武内宿禰
その他、天神地祇

□祭は七月上旬ー中旬
山車(博多型山笠)が出る
□山車(山笠)
・西流れ、
・東流れ、
・菰田流れ、
・新流れ、
□汎論
曩祖八幡宮は、旧称を納祖宮といい飯塚の鎮守社である。神功皇后とゆかりが深く、三韓からの帰途、この納祖の森に祭壇をつくって祀り、臣下らの労をねぎらい、惜別の宴を張った地と伝え、そのあとに曩祖八幡宮を祀ったと伝えられる。

01019 櫛玉比賣命神社祭

2008年10月15日 | 日本の山車
01019 櫛玉比賣命神社祭
愛媛県松山市(旧北条市)八反地甲一八五
櫛玉比賣命神社
□祭神
櫛玉比賣命
御炊屋姫命
天道姫命
配祀
宇麻志麻治命
物部阿佐利命
譽田別命
□祭は十月中旬。

□汎論
延喜式の伊豫国に記載される古社。
クシタマヒメノミコト(櫛玉比賣命)は、オオクニヌシノミコトの娘であり、クシタマニギハヤヒノミコト(櫛玉饒速日尊)の妃神である。夫神である國津比古命とは向き合って祀られる。
境内に前方後円墳がある。
祭には半鐘を打ち、太鼓を敲きながらだんじりを舁く。


01408 大野原八幡神社祭

2008年10月15日 | 日本の山車
01408 大野原八幡神社祭
香川県観音寺市(旧大野原町)
大野原八幡神社
□祭神
タラシナカヒコノミコト 足仲日子命(仲哀天皇)
ホムダワケノミコト 誉田別命(応神天皇)
オキナガタラシヒメ 息長帯姫命(神功皇后)
配祀
平田正重命
平田正澄命

□祭は十月下旬
太鼓臺が多数出る。
□山車(だんじり、太鼓臺)
だんじり
・下杉林
・八兵

太鼓臺
・高松 い組
・下木屋 ろ組
・辻 は組
・大宮 
・上杉林
・宮之下
・唐井出
・瀬後
・白坂
・石砂
・豆塚
・残水
・林
・下林

子供太鼓臺
二臺
(順不同)

□汎論
延喜式、讃岐延喜式内二十四社の一社で、「於神社」の名がある。旧大野原町のほぼ中心部にあり、広い境内には、かつて別当寺だった慈雲寺がある。本殿裏に椀貸塚(わんかしづか)とよぶ大きな古墳があり上に応神祠がある。しかしこれは、中姫八幡神社の飛地となっている。於神社と応神宮は同一と考えられているようだが、於神社は「うえのじんじゃ」と送り仮名されている。
これらを総合すると延喜式の於神社は、中姫八幡神社になるのだろうか。
宝永六年(一七〇九)秋から神幸祭が行われるようになり、神輿三臺、だんじり四臺がでて居る
大野原八幡神社祭は別名を「ちょうさ祭」ともいう。


01390 大麻比古神社祭

2008年10月14日 | 日本の山車
01390 大麻比古神社祭

徳島県鳴門市大麻町板東字平草広塚十三
大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)
□祭神
オオアサヒコノミコト 大麻比古神
配祀
サルダヒコノミコト 猿田彦神
□祭は十一月上旬。
屋臺一臺を曳く。
□山車

□汎論
大麻比古神社は、延喜式神名帳に、名神大社として記載される由緒ある神社で、阿波国、淡路国の総産土神であり一ノ宮でもある。祭神の大麻比古神は天太玉命と同一神とみられている。
神武天皇の御代、天太玉命の孫にあたる天富命勅命が肥阿波国に土地を拓いて苧麻の種子を播き、麻布、木綿を生産したと伝えられる。祭神は、江戸時代は猿田彦命と阿波忌部氏の祖の天日鷲命となっており同格に扱われたが、明治以後は創祀時の天太玉命にもどされた。
サルダヒコノミコト(猿田彦神)は記紀の「天岩戸」に記載があり、各地の祭で天狗の面で道開き
を行うところが多い。一説では朝鮮からの渡来系人物とされている。


00562 早長八幡宮祭礼

2008年10月13日 | 日本の山車
00562 早長八幡宮祭礼
山口県光市室積宮町
早長八幡宮
□祭神
オウジンテンノウ 応神天皇
ヒメガミ 比売神
宗像三女神の、
タゴリヒメノミコト 田心姫命
タギツヒメノミコト 湍津姫命             ・
イチキシマヒメノミコト 市杵島姫命
□祭は十月上旬。
山車十臺を曳く。
□山車
山車の日基準は決まっている。
・臺若(台若) 台若保存会 南町、宮ノ脇
「台若」の前身は、大幟を立てた露払船だったと考えられている。
・鳥居 市場 
・石燈籠 新市
・石燈籠 西ノ浜
・狛狗(高麗犬)阿形 西江之浦
・狛狗(高麗犬)吽形 東江之浦
還御のときは西江之浦と東江之浦が逆になる。
・随神山右大臣 宮町
・随神山左大臣 向町
還御のときは西江之浦と東江之浦が逆になる。
・御鏡山 山根町
・このあとに神輿がつく。
・曳船 北町
・踊山 室積山車保存会
文化年間の建造。

山車の曳順は、神社に参拝するときの、鳥居をくぐり、左右の石燈籠の間をすすみ、狛犬に迎えられ、随神門をくぐり、拝殿、本殿、供奉船がつづき最後に囃子、踊がしたがうかたちをとっている。囃子は北前舟によって伝えられたという。

□汎論
早長八幡宮の創祀は、文安元年(一四四四)に豊前(大分県)の宇佐神宮から分祀されたといわれる宇佐から宮ノ崎に神霊を勧請した船が、西ノ浦(現後松原)の早長の瀬に着いたことから早長の名がついた。寛文元年(一六六一)に宮ノ崎から宮町の現在地に遷された。二十年ごとに行われる御年祭には、後松原(うしろまつばら)まで神幸がある。
祭神のヒメガミ(比売神)が不明だが、おそらく神功皇后であろう。宇佐八幡にも比売狼が祀