4 笠鉾の進化
笠鉾は傘鉾と「よみ」がおなじで混同されることが多いが、もとは同義と考えてよかろう。ただ車輪をつけた山車は笠鉾で、笠鉾といわない。秩父地方各地にみられる。
北陸地方高岡に代表される御車山は、傘鉾から進化した型。華やかな五色の花笠が垂れ下がる。真柱頂部に「鉾止め」といわれる作りものがあがる。
ちなみに、山車の数え方は、一本、二本というように、「臺」ではなく、「本」であるのは柱が基本になっているからである。
多層式の山車の二層、三層の胴部が膨出するかたちは村上大祭の山車、江戸山車が伝わるる栃木の山車などに見られる。この形は傘鉾の変化したものと推定される。
埼玉県寄居町にみられる一本柱山車は関東各地にみられる。
埼玉県本庄市に数臺のこる山車の中には基臺はそのままに、上層部が回転する。
日立風流物も前部と後部が一八〇度回転する構造となっていて趣向の変わったからくりを披露する。このような構造は一本柱でなければ不可能であるが、見ていて感嘆する。
笠鉾は傘鉾と「よみ」がおなじで混同されることが多いが、もとは同義と考えてよかろう。ただ車輪をつけた山車は笠鉾で、笠鉾といわない。秩父地方各地にみられる。
北陸地方高岡に代表される御車山は、傘鉾から進化した型。華やかな五色の花笠が垂れ下がる。真柱頂部に「鉾止め」といわれる作りものがあがる。
ちなみに、山車の数え方は、一本、二本というように、「臺」ではなく、「本」であるのは柱が基本になっているからである。
多層式の山車の二層、三層の胴部が膨出するかたちは村上大祭の山車、江戸山車が伝わるる栃木の山車などに見られる。この形は傘鉾の変化したものと推定される。
埼玉県寄居町にみられる一本柱山車は関東各地にみられる。
埼玉県本庄市に数臺のこる山車の中には基臺はそのままに、上層部が回転する。
日立風流物も前部と後部が一八〇度回転する構造となっていて趣向の変わったからくりを披露する。このような構造は一本柱でなければ不可能であるが、見ていて感嘆する。