暘州通信

日本の山車

◆05215 多古白山神社祭

2012年03月26日 | 日本の山車
◆05215 多古白山神社祭
□社名 白山神社
□所在地 神奈川県小田原市多古
□祭神
イザナミノミコト 伊弉冉尊
□祭は一〇月上旬。
□山車
山車の形態(呼称)は屋臺。
・多古地区
小田原市で曳かれる屋臺は、埼玉県、東京都で曳かれる屋臺よりも棟を高くとり、下臺が高いため二層に見える。あるいは、二層式ともいえる。このような形態は静岡県の富士宮市、駿河地方から遠州地方に及んでいる。天竜川流域にある天竜市二俣祭(ふたまたまつり)(現浜松市)にも曳かれていた。断言しうるものではないが、西の山車文化の波及と推定される。
□汎論
 多古白山神社は由緒を詳にしない。多古の地名は多胡、太古、田子につながり、群馬県の多胡は赤城山の麓にあり、その一族が東京都に赤城神社を創祀している。関東一円の多胡氏の故地と考えられる。千葉県にも多古があり、香取神宮の創祀に関わった形跡が伺える。
 石川県を根拠に、北陸地方から、尾張地方(愛知県)、さらには奥州藤原氏に篤く信仰された白山神社は、キクリヒメノミコト(菊理比賣命)、シラヤマヒメノミコト(白山比命)を祭神とする神社であり、関東では祭祀例が稀である。当社はその白山神社の一社と目されるが、祭神はイザナミノミコト(伊弉冉尊)であり、キクリヒメノミコト、シラヤマヒメノミコトの神名は見られない。
□外部リンク
「日本の山車」を執筆している一人閑(ひとりしずか)と申します。早速ですが、貴方のブログ記事を「外部リンク」として紹介させていただきましたのでお知らせします。もしご迷惑でしたらお申し出ください。削除いたします。
◇日本の山車 ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/ypjcd447/
◇日本の山車 ホームページ
http://hiyou.easy-magic.com/

◇大田原市(栃木県)の寺社巡り~~那須神社ほか
2011/12/13(火) 午前 10:20
... 花崗岩で152文字が刻まれており、多賀城碑、多胡碑と共に日本三大古碑と言われている。 笠石神社は石碑の保護と管理をするために建立され、祭神が那須国造碑という珍しいもの。 写真は笠石神社入り口。 タクシーはいよいよ黒羽町にと入って行き ...
 http://blogs.yahoo.co.jp/imoimochan1911co/29952751.html

◇羊神社(ひつじじんじゃ)
2010/11/28(日) 午後 1:51
... したがって祭神も天照大神であった。  神明社がこじつけによって羊神社に変わった疑いを述べる前に、社頭掲示を紹介しておこう。祭神以下境内末社に至るまでかなり詳細に記されている。 ... 羊神社は、群馬県多野郡にある「多胡碑」に登場する「羊太夫 ...
 http://blogs.yahoo.co.jp/jk2hri2/26644513.html

◇羊神社 名古屋市北区
2010/11/9(火) 午前 8:18
... なにか共通点でもないかと、北区の辻町にある羊神社に行ってみた。 祭神は、天照大神と火之迦具土神だが、由来書によると、 「群馬県多野郡にある「多胡碑」に関係のある「羊太夫」(その地の領主)が奈良の都へ上るときに立ち寄っ ...
 http://blogs.yahoo.co.jp/nabesan88com/52901642.html

◆03985 大稲荷神社例祭

2012年03月26日 | 日本の山車
◆03985 大稲荷神社例祭
□社名 大稲荷神社(だいいなりじんじゃ)
□所在地 神奈川県小田原市城山一丁目
□祭神
ウカノミタマノミコト 倉稲魂命
田中大神
□祭は
□山車
山車の形態(呼称)は、山車。山車はあまり曳かれない。御神幸には御神輿が出るが、これが四輪の臺車にのせて曳かれる。前輪は小型後輪は大型の基臺の上に、御神輿の舁棒と同じ長さにそろえた御神輿がのる。朱の勾欄をめぐらし、前部は開口、四隅を刎ねる刎勾欄としている。御神輿は頂部部に鳳凰が乗る方形造で一般に見られる形をしている。
□汎論
 大稲荷神社の創祀は社記では、昭和十八年としている。現在は東海道線、東海道新幹線で東西に分断されているが、神社の縁起は古く、小田原城の西にあたり、小田原北条期に旧竹ノ花地区に修験堂が建立され、ここに武田家臣の曲渕氏が当地を拝領することとなって、この修験堂に稲荷大明神を祀ったと伝わる。天正十八年(一五九〇)に大久保忠世公が初代小田原城主となり、京都伏見稲荷大社より最北座の田中大神の分祀を受けて、さきの稲荷神と合祀したと伝わる。大久保氏改易のあとはしばらく荒廃したが、貞享三年(一六八六)、大久保忠朝公のとき帰藩が叶い、一子忠増は小田原城の鬼門除稲荷として再興した。忠増はのちに老中執政職に昇進したことから【出世稲荷】として、小田原市民から「だいなりさん」とよんで親しまれる。
 稲荷神は出雲系神に属し、山城國(京都市伏見区)に総本社がおかれ、古くは秦伊呂具の祀るところの神社と伝わる。オオナムチノミコト(大己貴命)とともに祀られることが多く、その数は全国の神社のおよそ三分の一に相当する。
 稲荷神は、ウカノミタマノミコトを祭神とすることが多いが、稲荷大神とは、
ウカノミタマノオオカミ 宇迦之御魂大神、倉稲魂命
サタヒコノオオカミ 佐田彦大神、猿田彦命
オオミヤノメノオオカミ 大宮能売大神
タナカノオオカミ 田中大神
シノオオカミ 四大神
 の五神をいう。
【稲荷】の語源は、「稲生」又は「稲成」といわれ、稲作のおこなわれるところにいち早く祀られ多と推定され、日本全国に三万二千社あまりの稲荷神社がありこの数は全国の神社数の約三分の一にあたる。
 タナカノオオカミを祭神とする神社は多くないが、
島根県松江市八雲町熊野に鎮座する【熊野大社、摂社伊邪那美神社に田中神社】が合祀され、滋賀県高島市安曇川町の田中に、【田中神社】がある。