暘州通信

日本の山車

01498 宮道天神社雨乞祭

2008年06月12日 | 日本の山車
01498 宮道天神社雨乞祭
愛知県豊川市(旧宝飯郡音羽町)
宮道天神社
□祭神大山咋神
建貝児王命 

草壁皇子命
□祭は八月下旬
山車を曳く。

□汎論
日本武尊が東征したとき第三王子の建貝児王をこの地に封じという言い伝えがある。建貝児王は日本武尊と、穴戸武媛(吉備武彦の息女)のあいだに生まれた子である。
また、大宝二年(七〇二)持統天皇の御幸した地だといい頓宮跡がある。町の東方をは穂の国の天野で、白鳳年間に草壁皇子(のちの天武天皇)がこの地に住んだという伝承があって草壁皇子が宮路山上に祀ったとされる祠が残されていた。ここに、のちに村民らが三神を合祀して鎮守としたのが宮道天神社だという。菅原道真は無関係である。
宮路山は急峻の地なので、ここに祀られる宮道天神社は嶽明神ともいう。
近くに東海道五十三次(旧鎌倉街道)の赤坂宿には長福寺があり。能や謡曲で知られる「石橋(しゃっきょう)」の大江定基がついに結ばれなかった長者の娘力寿姫の菩提を弔う。
各地に「石橋」を題材にした山車があり、飛騨高山の「石橋臺」のからくり人形は永い眠りから覚め近年復活し、婦人の姿が一瞬にして獅子に変わって喝采をあび、飛騨市古川祭にも「石橋」のからくりがあり、機関樋の先におかれた籠から牡丹の花が咲く。
大江定基は三河の国司だったといい、仏門に入り宋(中国)にわたったがふたたび本土の土を踏むことはなかった。
御油宿と赤坂宿のあいだは、東海道の宿駅の中で最も距離が短く、関川神社には、松尾芭蕉の

  夏農月 御油よ李いてゝ 赤坂や

 の句碑がたつ。夏の夜の短さを宿場間にかけた句だという。

□問い合わせ
音豊川市
電話 0533-88-8005


34472 阿久比の岸幕家と江原家

2008年06月12日 | 日本の山車
34472 阿久比の岸幕家と江原家
愛知県阿久比町には古くから名工を出しており、神社、山車にその歴史を見ることができる。
岸幕家と江原家は宮大工の家系として、独立し、あるいは共同で仕事をしている。
また町内に横松大工という技術集団があって、岸幕家、江原家のしごとを助けている。
武豊町の山車、大足組蛇車は寛政八年(一七九六)岸幕善兵衛。
文政九年(一八二六)半田市の山車、亀崎の中切組は、岸幕善次郎と江原庄蔵の合作。
半田市乙川の八幡社は岸幕善兵衛。
乙川八幡社拝殿は明治十三年(一八八〇)岸幕善之助。
阿久比町角岡(現阿久比町椋岡)の八幡宮は江原庄蔵。
武豊町の堀田稲荷拝殿は江原新助。
阿久比町横松神明社山本八兵衛、江原新助、杉浦傳吉、岸幕善兵衛
詳細は不明だが、岸幕は和泉岸和田の出身という説もある。和泉地方の社寺には名建築が多いがその多くに岸和田の宮大工が関わっている。


02806 高遠鉾持神社祭

2008年06月12日 | 日本の山車
02806 高遠鉾持神社祭
長野県伊那市(旧高遠町)西高遠
鉾持神社
□祭神
天津彦火瓊瓊杵尊 (伊豆神社)
天津彦火火出見尊 (箱根神社)
大山祗命 (三島神社)

□祭は九月下旬
燈籠祭に山車二臺を曳く。

□山車
・本町
江戸末期の建造。
・仲町
嘉永五年(一八五二)の建造。
・霜町
現在は曳かれない。

□汎論
高遠は桜の綺麗な城下町である。
鉾持神社は、高遠藩の鎮守として、養老五年に小治田宅持が伊豆、箱根、三島から三社を勧請、町の西部にある権現山に創祀した。
燈籠祭には町々に笹竹がたち、鬼燈提燈(ほうずきちょうちん)を吊るす。太鼓、笛、三味線などで高遠囃子を演奏し、山車(屋臺)を曳く。
高遠町郷土館には祭で曳かれる本町と仲町の山車(屋臺)が展示されている。
「絵島・生島」は、徳川六代将軍家宣のとき月光院に仕えた絵島と役者生島新五郎の恋物語などくでよ知られる。絵島は高遠に送られ高遠の地で二十八年の歳月を送って生涯を閉じた。その終焉の地でもある。

□高遠町郷土館
高遠町大字東高遠四六二-一
電話〇二六五九四二一四四










00891 鰍沢八幡社祭

2008年06月12日 | 日本の山車
00891 鰍沢八幡社祭
南巨摩郡鰍沢町
八幡社
□祭
四月中旬
山車四臺を曳く。

□山車
・上宿
・二丁目
・三丁目
・本町

□汎論
江戸期にはたびたび水害に見舞われている。山車の記録は殆ど残されておらず、詳細は不明。上宿町の山車には「嘉永三年」の墨書が残る。古い絵図には三輪の山車が描かれているという。

□問い合わせ
鰍沢町役場 総務課 企画情報係
山梨県南巨摩郡鰍沢町1599-5
電話 0556-22-2151
Fax 0556-22-5290


00891 鰍沢八幡社祭
南巨摩郡鰍沢町
八幡社
□祭
四月中旬
山車四臺を曳く。

□山車
・上宿
・二丁目
・三丁目
・本町

□汎論
江戸期にはたびたび水害に見舞われている。山車の記録は殆ど残されておらず、詳細は不明。上宿町の山車には「嘉永三年」の墨書が残る。古い絵図には三輪の山車が描かれているという。

□問い合わせ
鰍沢町役場 総務課 企画情報係
山梨県南巨摩郡鰍沢町1599-5
電話 0556-22-2151
Fax 0556-22-5290













01203 牛倉神社秋祭

2008年06月12日 | 日本の山車
01203 牛倉神社秋祭
山梨県上野原市(旧上野原町)で新町二丁目
牛倉神社
□祭神
須佐之男命
保食神
誉田別命
経津主命
武甕槌命
天児屋根命
神祖熊野大神櫛御気命
厩戸豊総耳皇子命
戦死者の霊

□祭は九月上旬。
山車二臺を曳く。

□山車
・新町
・本町

□汎論
倉神社は、上野原村の鎮守で、多くの神が併祀される。創祀は不明で、「甲斐国風土記」には古郡幸燈明神、「甲斐国誌」に大宮牛倉明神とあり、牛倉の名が見える。
永禄九年(一五六六)、加藤景忠建立の棟札がのこり、慶長九年(一六〇四)には本殿が建立され創祀の歴史は古い。
山車の上では、関東系の山車囃子が演奏され、狐姿、ひょっとこの踊などが披露される。
□問い合わせ
上野原市役所 
山梨県上野原市上野原3832
電話 0554-62-3111(代表) 
Fax 0554-62-5333



00382 勝山のサギッチョ

2008年06月12日 | 日本の山車
00382 勝山のサギッチョ
福井県勝山市
□祭は一月中旬。

□汎論
「サギッチョ」とは、左義長のことで、歳徳神を送る行事として各地で小正月の行事として、神社や街辻、川原などで注連縄、松飾りを燃やす新年の行事。滋賀県近江八幡では山車を曳くが、勝山のサギッチョは、各町内が櫓を組んで夜になると町内毎に左義長囃子ではやし、左義長に火がつけられる。