散歩、旅行そして海外滞在の写真備忘録

過ぎ行く時間の中で、心に残り、蘇る記憶を、「私の写真備忘録」としてここにまとめたい。

2004.1.26 月 Tunis 職場の守衛のおじさん

2006-05-16 21:29:30 | 回想・チュニジア日記
チュニジアの男のみてくれは、一見こわい。鋭い眼、ひげ、浅黒い肌。立派な体格。鼓膜を震わすアラブ語。
しかし、つきあってみれば、温かみを感じさせるような人がたいへん多い。
なによりも、あまりあくせくしない。細かいことや過ぎ去ったことにこだわらない。相手のプライドを大事にする。
一方、今その瞬間のやりとりはなかなか厳しい。多弁プラス全身から発散させる迫力。
自分のプライドの高さも相当なもの。

プライドについて一つ語ると、特に「うそつき」と言われたり思われることは、日本人が考える以上にプライドを傷つけられることになるらしい。「ウッソー、嘘でしょ」などとは、間違っても気軽に言ってはならないのだ。

たった二年間の在住で断定的なことは言えないかもしれないが、彼らのそのような態度には日本人も学ぶべき点が多々あるのではないかと思ったりする。

この写真のおじさん、職場の守衛さんである。チュニジア人の中にあっては温和な雰囲気を漂わせる男だ。
年齢は、未だ四十にはいってないかもしれない。一般的に、チュニジアの男性は、日本人に比べると、実際の年齢よりはかなり老けて見える。
「オハヨウゴザイマス」など、すぐ覚えてくれた。しかも、かなりまともな日本語でそれを発音する。
毎朝、このおじさんとの「おはよう」で職場に入れたのは、チュニジア住まいを楽しくできた理由の一つとなった。


FinePix F700


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