一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

中国製造業、一体何処へ行く

2016-02-27 05:53:09 | 日記

『中国重工業の過剰生産、世界経済に打撃 EUCC報告 』という記事を見て、中国が進んでいる道は何処にあるのだろうか、という疑問が出てくる。物は、ただ造ればいい、というわけにはいかない。中国は過剰生産したものを世界中に低価格で売ろうとしている。その最もいい例が鉄道である。インドネシアの高速鉄道を安値で受注したのも鉄鋼を安くできるからだ。自国で過剰生産した鉄鋼を使えば、建設費は格段に安くなる。

この方式で物事を進めると、世界中に過剰生産した製造物を垂れ流すことで在庫処理をすることが出来てしまう。世界は中国だけで動いているわけではない。中国以外の国は中国の過剰生産された低価格の製造物のために瀕死の状態になってしまう。中国の異常な形での製造業は、時に金属製品に影響が出てくるという。鉄、アルミニュームなどの金属製品は、中国の過剰生産が及ぼす影響は大きい。

世界を引っ掻き回してきそうな中国のやり方は、世界を混乱に陥れるかもしれない。中国は何を狙っているのか。考えられるのは、世界を動かしているアメリカ、ヨーロッパ中心の経済活動を混乱により破壊して、中国に引き寄せようという魂胆があるのではないか。そこにあのAIIBが関わってきそうなのである。人民元を活用するためにはドルを中心とした世界経済を崩壊させることで目的を達することが出来る。

問題はアメリカやヨーロッパが中国に何らかの対応措置を取らなければならないことだ。安価な金属製品が中国から世界にばら撒かれると、経済活動が混乱に陥り、中国の思う壺になる。問題は発展途上国や低開発国である。どうしても安い物に手が出るのが常であるが、それを抑える方法を編み出さなければならない。世界経済を混乱させないためにも中国の安価な金属製品が世界に出鱈目にばら撒かれないようにすることが重要だ。

小生は中国がアメリカのデトロイトのようになるのではないかと思っている。嘗て、繁栄をしていたデトロイト、しかし今では見る影もない。中国の工場の殆どがデトロイト化してしまう日は近い。いや、目の前に迫っている。

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