一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

中国、輸出も輸入も大幅減、先細りがどこまで続くか

2015-11-10 06:10:56 | 日記

『輸出は日本、欧州連合(EU)向けの不調が続き、前年同月比6・9%減の1924億ドル(約24兆円)と、4か月続けて減少した。(中略)輸入は、内需の不振が響き、18・8%減の1307億ドル(約16兆円)と大幅減少した。12か月連続の前年割れとなった。』という記事を見ると、中国が内需拡大が思うように行っていないことが解る。習近平が、アメリカやイギリス、など諸外国へ行って一所懸命になって巨額のお金をばら撒いているが、果たしてそれで生き返ることが出来るのだろうか。

中国の経済の根幹、今までは様々な設備投資をしてきた。高速鉄道、マンション、工業団地、などの建設、色々な都市開発を行ってきた。これらの建設や土木などの工事をするための資材、機材、などは工場団地で作ってきた。そして、そこでは多くの人間が働くことが出来た。また、中国が政経分離の目玉としてきた、経済活性化のために株式を公開し、売買できるようにした。

そこには多くの人たちが参加し、一部の人たちは歌舞などの投資で儲けたお金でマンションなどが沢山売れた。また、工業団地を造ることで海外から多くの企業が製造工業に参加をしてきた。出来上がった製品の多くが国内で使用されるのは勿論、海外へ輸出することにも成功した。しかし、マンションなどが供給過剰に陥り、或いは、国内で出来上がった製品が過剰になり、売れ行きが落ち込んできた。

国内景気が悪くなれば企業業績が悪化する。従って、公開された株式の価格が下がり始めると、雪崩を打ったように売りが殺到して政府が売買停止をしてしまった。資本主義国などの場合は、株式がどのようになろうとも市場に任せることになっている。市場原理が働いて高騰したり下落したりするのが普通だ。それが中国の場合には国が株式の高騰、下落に対して介入し、挙句の果てに売買停止にしてしまう。

結局、中国ではなぜ輸入と輸出が大幅に急激に下がってしまったのか、という基本的なことが何も発表されないままになってしまった。国即ち中国共産党が市場を操作している、という事が最も問題があったのである。発表される国家統計が本当ではなかったという事が事実なのだ。ウソの数値を出せば何時かはばれてしまう。中国が今、経済が悪いのではなく、相当前から悪かった、という事である。過剰投資がバブルになっていることを共産党は知っていながら今に至った。習近平が今あたふたと海外に金をばら撒いているのは国内はどうにもならない、という事を示しているのではないか。

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