中国が南シナ海で暴挙に出ているにも拘らず、韓国は中国に対して何も言わない。簡単に言えば、韓国は中国と同じ穴のムジナだという事だ。韓国は中国と仲良くしたいがために、中国が国際法を無視して南シナ海の岩礁を埋め立て、そこを軍事基地にしようとしていることを何も言わない。韓国は法治国家ではない、という事がはっきりした。不法国家・中国に対して何も言えない、という事は、不法を認めていることに他ならない。
韓国は南シナ海を通る権利を放棄している。中国の権力の傘の下に入ってうまい汁を吸ったつもりなのかもしれないが、実質的には全く違う。国際社会では不法国家を擁護すれば、擁護した国も同じように不法国家と看做される。韓国が将に不法国家に成り下がった、という事になる。元々、中国の属国だった朝鮮半島はまた元の木阿弥に戻ったという事だ。韓国には中国の属国に成る方が容易いのかもしれない。
第2次世界大戦後、韓国はアメリカの傘の基に進んできたが、現在はアメリカから離れ中国の基に歩み寄っている。中国との貿易が大きくなったことも原因であるが、それだけではない。朝鮮民族は過去に800年に亘って中国の属国だったという事も影響があるのではないか。長い間中国の傘の基にあったことから、アメリカの傘よりも中国の傘の下の方がやり易い、という事かもしれない。
韓国が中国ともっと緊密になっていけば、朝鮮半島は全く違った形になるかもしれない。北朝鮮と韓国は政治形態が全く異なるが、それを中国は2分したまま属国にできるかもしれない。チベットやウイグルと同じように完全に属国化をしないで間接的に属国にする。東アジアが日本を挟んでどのように対峙していくか。アメリカの力が東アジアにどれだけ及ぶのか。日本、台湾、フィリピンの3ヶ国が東アジアでどのように連携していくか。
韓国は完全に中国側に付くことは間違いない。民主主義を捨てて民族主義国家に成る。南シナ海は、キューバのような存在になるのか。一触即発の状態が南シナ海で続くと何時かは小競り合いがあり、中規模の戦争が起きるのではないか。何処の国と何処の国の戦いになるのか、複雑怪奇である。