yamaneko弁当便

子供二人に作る弁当の写真、献立内容、時によりレシピ付き。母のぬくもり伝わるお弁当の宅配です!

猫まんま弁当

2009-08-20 09:31:57 | 秋の夕ご飯
①猫まんま(ご飯、海苔、かつお節)
②鶏の柚子胡椒風味
③しし唐と茄子のマーボー味噌炒め
④スパサラダ(ゴーヤー、スパ、コーン、ハム)
⑤玉子焼き
⑥ミニトマト(子供達はミニトマトのチーズ焼き)


久し振りに猫まんまにした。

いわゆる海苔弁、というやつだが
私の好きな作家庄野潤三氏の作品に
息子と二人で留守番をして
この海苔弁を食べる、というくだりがある。

庄野氏の作品を初めて読んだのはいつだったろう。
多分、中学3年くらいだ。

それから、やがて、半世紀近く読み続けている。
庄野氏の家族の日常を淡々とした筆致で描いてあり
ずっと読んでいると
まるで庄野氏の親戚になったような気分で
やめられない。

こんなに庄野氏の作品を好きなのは
私だけか、と思ったら
作家の江國香織氏も大ファンなのだそうだ。

で、この海苔弁の話だが、
息子と二人、留守番をしていて
昼になったら、
弁当箱に入った海苔弁を
話をするでもなく、ただ黙々と食べる、と言うもの。

途中、ふと思いついて
やかんでお湯を沸かしてお茶を飲む。
お茶を飲むのさえ忘れて海苔弁を食べる事に熱中していた。
そのくだりが、何となく面白い。
醤油のしみたかつお節、海苔が乗ったご飯はおいしい。
中に梅干が入っていれば、なお、おいしい。


庄野氏は、息子と向かい合って黙って食べたのだが
お嬢の新しい職場も誰も話をせず、
自分の机で黙って食べるそうだ。
いつも、無言で食事をするのもおいしくない。

それが馴染めず
前の前の職場に戻りたがっている。
(そこでは皆で楽しく食べていたらしい)
いつか、うまく、返り咲きが出来ればいいが…

鯛も一人はうまからず、という諺があるが
”海苔弁無口じゃうまからず”。


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