goo blog サービス終了のお知らせ 

カクレマショウ

やっぴBLOG

ホヤの「ふにゃふにゃ病」

2007-06-13 | ■食べ物
これから、ホヤがおいしい季節を迎えます。ホヤはダメという人もけっこういるようですが、私はホヤには目がないので、たとえば、駅前の魚市場で天然ものが出ていれば必ず買うし、居酒屋でももちろんメニューにあれば注文します。どっちかというと「酢の物」より「水物」の方を好みます。特に天然ものの場合、酢の物にしてしまうと、あの歯ごたえは同じでも、ホヤの最大の持ち味である潮の香りと独特の甘みが消えてしまうような気がしてもったいないのです。天然ホヤは、なんといっても、そのまま剥いて、ざくざく大きめに切って、つるんと口に放り込むのが一番。肉厚のジューシーさがたまりません。

とは言いつつ、火を通したホヤもなかなかオツです。八戸の屋台村みろく横丁にあったホヤ料理専門店には、様々なホヤ料理があって楽しめました。特に、ホヤラーメン。塩味スープに生のホヤが三切れほど載っていて、完璧にはまりました。残念ながら閉店してしまいましたが、あれは絶品でした。東北新幹線に乗ると車内販売で売っているホヤの燻製(オレンジ色のキャラメルくらいの箱入り、320円)も、ホヤの旨みが凝縮されている逸品です。

ところで、ホヤと言えば、2007年6月4日付けの毎日新聞に気になる記事。私にとってのこれまでの「ベスト・ホヤ」は、以前、宮城県気仙沼市の友人を訪ねた時に、漁港沿いの居酒屋で食べた天然ものなのですが、それもそのはず、宮城県は全国の養殖ホヤ生産の7割を占めるのだそうです。養殖ホヤの生産高はここ数年うなぎ登りで急増していたのですが、その原因は、実は韓国への輸出が増えたから。韓国では、ホヤは「モンゲ」と呼ばれ、コチュジャンと合わせて刺身として食べられているということですが、数年前から、ホヤの血球中に寄生する原虫が原因の病気が発生し、養殖ホヤがほとんど死滅してしまったのだとか! 殻が柔らかくなって、身が溶けて、最後は破裂してしまうという、恐ろしい病気…。この病気を、日本の漁業関係者は「ふにゃふにゃ病」と名付けましたとさ…。…う~ん、気が抜けるネーミング。

で、韓国の市場には日本産のホヤが出回るようになり、日本人がホヤにありつけないという事態となっているわけです。韓国産と比べると養殖期間が長いため、大きく肉厚の日本産のホヤは、韓国でも大人気のようです。

ふにゃふにゃ病が日本にも蔓延しないか、ホヤ好きには気になるところですが、一部で韓国からの稚ホヤの持ち込みが判明したり、ふにゃふにゃ病らしき症状も確認されているとのことで、宮城県は現在養殖されているホヤをすべて水揚げして、リセットするという荒療治を施すそうです。これで養殖は安全としても、天然ホヤの方はどうなんでしょうね??

今日のような暑い日には、ホヤとビールが最高です。地元の天然ホヤが市場に出てくるのが待ち遠しいこの頃です。


最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
ほやの握り (wakwak)
2007-06-14 19:43:13
岩手の「清次郎」という回転寿司チェーンでは、にぎりで提供しています。ほかではお目にかかりません。
返信する
>ほやの握り (やっぴ)
2007-06-18 08:59:27
wakwakさん、情報ありがとうございます。

おいしそうですね。
活きのいいホヤじゃないと握りはかないませんね!
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。