インターネットを通じて、今、「新・世界七不思議」を選ぼうという動きがあるようです。スイスの冒険家、ベルナルド・ウェーバーさんという人が始めた試み。サイトにアクセスしてみると、21の候補があって、投票によって上位7ヶ所を選ぼうということらしい。結果は、「7」に因んで、2007年7月7日にリスボンで発表されるのだそうです。ウェーバーさんは、選ばれた新・世界七不思議を、「大型水陸両用飛行機」を使って巡り、その「冒険」を映画にするのだとか。ユネスコ(国連教育科学文化機関)が、これは「世界遺産」とは無関係デス!とわざわざ声明を発表したくらいですから、メディア戦略としてはまんまと成功しているのかもしれません。
ところで、「新」じゃない方の「世界七不思議」、いくつ挙げることができますか?
「七不思議」は「公式」に定められているものではなく、「一般には」という枕詞が必ずつくのですが、「一般に」最もよく知られている七不思議とは、ビザンティンの建築家、フィロン(前280-前220年)が著した「世界の七つの景観」で挙げられている古代オリエント、ギリシア、ローマ時代の7つの巨大建築物を指します。いわば、古典古代(しかも地中海世界に限定!)の七不思議。ま、選んだフィロン自身も、今から見れば「古典古代」の人ですから、彼にとってみれば「現代の七不思議」だったのかもしれませんけどね。
なお、「景観」と訳されているギリシア語のもともとの意味は、「見るべきもの」だそうです。で、フィロンの言う「見るべきもの」とは、次のとおり。
・ギザの大ピラミッド
・バビロンの空中庭園
・エフェソスのアルテミス神殿
・オリンピアのゼウス像
・ハリカルナッソスのマウソロス霊廟
・ロードス島のヘリオス巨像
・バビロンの城壁
最後の「バビロンの壁」は、いつのまにか、「アレキサンドリアの大灯台」にすり替えられています。これも謎と言えば謎。いったい、いつ、だれが…? フィロンのほかにも、ローマの博物学者大プリニウスなども「七不思議」を選んでいますが、それほど大きな違いはありません。
「アレキサンドリアの大灯台」を含め、フィロンの古代七不思議のうち、現存しているものは「ギザのピラミッド」のみです。
さて、「新・世界七不思議」の最終候補として挙げられているのは、以下の21ヶ所。
・アクロポリス(ギリシア・アテネ)
・アルハンブラ宮殿(スペイン)
・アンコール・ワット(カンボジア)
・チチェン・イツァのピラミッド(メキシコ)
・イエス・キリスト像(ブラジル・リオデジャネイロ)
・コロッセオ(イタリア・ローマ)
・イースター島のモアイ(チリ)
・エッフェル塔(フランス・パリ)
・万里の長城(中国)
・聖ソフィア大聖堂(トルコ・イスタンブール)
・清水寺(日本・京都)
・クレムリンと赤の広場(ロシア・モスクワ)
・マチュ・ピチュ(ペルー)
・ノイシュヴァンシュタイン城(ドイツ)
・ペトラ(ヨルダン)
・ギザのピラミッド(エジプト)
・自由の女神像(アメリカ・ニューヨーク)
・ストーンヘンジ(イギリス)
・シドニー・オペラハウス(オーストラリア)
・タージ・マハル(インド)
・トンブクトゥ(マリ)
古代から現代まで、そして、世界各地からくまなく集められた、多彩といえば多彩、節操がないと言えばないようなラインナップ。バランスのいい寄せ集めという気もします。いったいどういう基準があるのか?
たとえば、日本から「清水寺」がノミネートされていますが、なぜという思いはぬぐい去れないでしょう。「寺」というなら、法隆寺の方がよっぽど「不思議」の名にふさわしいとも言えます。「エッフェル塔」や「自由の女神像」、「シドニーのオペラハウス」が「不思議」と言われてもなあ…とも思いますし。
「古代の七不思議」の唯一の生き残り、「ギザのピラミッド」も含まれていますが、「名誉ある唯一の候補地として特別な地位に値するもの」として、これに投票することはできないらしい。ならわざわざ「最終候補地」に入れなくても…と言いたくもなりますね。
投票締め切りまであとわずかとなった現在、トップを走るのはメキシコの「チチェン・イツァのピラミッド」だということです。現在公開中の映画「アポカリプト」でも描かれるマヤ文明を代表する遺跡の一つです。やはり、現代人の心はそこに向かうのか!と納得していたら、なんか、「メキシコからの投票が30%を占めている」らしい…。なんだ、組織票かよ~! けっこうこの手の投票はほかにも多いらしく、特に中南米諸国は、チャンスとばかりに「観光客誘致」を企て、国を挙げて投票を呼びかけているところもあるようです。これでは何のための「七不思議」選びなのかわかりませんね。
とは言いつつ、自分で選ぶとしたら…、とちょっと考えてみました。
・アクロポリス(ギリシア・アテネ)
・ペトラ(ヨルダン)
・マチュ・ピチュ(ペルー)
・イースター島のモアイ(チリ)
・アンコール・ワット(カンボジア)
・タージ・マハル(インド)
・万里の長城(中国)
「不思議」というセンを外さないように選んだつもりですが、結局、自分の「好み」が入ってしまいましたね。「ストーンヘンジ」も入れたいところですが、「モアイ」とかぶるかなと思って外しました。せっかく選んだのだから、実際にネット投票もしておきました(一人7つまで選べるのです)…!
七夕の日の発表、楽しみにしたいとは思いますが、どんな「新・世界七不思議」が選ばれるにしろ、それが「歴史」に名を残すかというと、決してそうではないということだけは言えるでしょうね。
ところで、「新」じゃない方の「世界七不思議」、いくつ挙げることができますか?
「七不思議」は「公式」に定められているものではなく、「一般には」という枕詞が必ずつくのですが、「一般に」最もよく知られている七不思議とは、ビザンティンの建築家、フィロン(前280-前220年)が著した「世界の七つの景観」で挙げられている古代オリエント、ギリシア、ローマ時代の7つの巨大建築物を指します。いわば、古典古代(しかも地中海世界に限定!)の七不思議。ま、選んだフィロン自身も、今から見れば「古典古代」の人ですから、彼にとってみれば「現代の七不思議」だったのかもしれませんけどね。
なお、「景観」と訳されているギリシア語のもともとの意味は、「見るべきもの」だそうです。で、フィロンの言う「見るべきもの」とは、次のとおり。
・ギザの大ピラミッド
・バビロンの空中庭園
・エフェソスのアルテミス神殿
・オリンピアのゼウス像
・ハリカルナッソスのマウソロス霊廟
・ロードス島のヘリオス巨像
・バビロンの城壁
最後の「バビロンの壁」は、いつのまにか、「アレキサンドリアの大灯台」にすり替えられています。これも謎と言えば謎。いったい、いつ、だれが…? フィロンのほかにも、ローマの博物学者大プリニウスなども「七不思議」を選んでいますが、それほど大きな違いはありません。
「アレキサンドリアの大灯台」を含め、フィロンの古代七不思議のうち、現存しているものは「ギザのピラミッド」のみです。
さて、「新・世界七不思議」の最終候補として挙げられているのは、以下の21ヶ所。
・アクロポリス(ギリシア・アテネ)
・アルハンブラ宮殿(スペイン)
・アンコール・ワット(カンボジア)
・チチェン・イツァのピラミッド(メキシコ)
・イエス・キリスト像(ブラジル・リオデジャネイロ)
・コロッセオ(イタリア・ローマ)
・イースター島のモアイ(チリ)
・エッフェル塔(フランス・パリ)
・万里の長城(中国)
・聖ソフィア大聖堂(トルコ・イスタンブール)
・清水寺(日本・京都)
・クレムリンと赤の広場(ロシア・モスクワ)
・マチュ・ピチュ(ペルー)
・ノイシュヴァンシュタイン城(ドイツ)
・ペトラ(ヨルダン)
・ギザのピラミッド(エジプト)
・自由の女神像(アメリカ・ニューヨーク)
・ストーンヘンジ(イギリス)
・シドニー・オペラハウス(オーストラリア)
・タージ・マハル(インド)
・トンブクトゥ(マリ)
古代から現代まで、そして、世界各地からくまなく集められた、多彩といえば多彩、節操がないと言えばないようなラインナップ。バランスのいい寄せ集めという気もします。いったいどういう基準があるのか?
たとえば、日本から「清水寺」がノミネートされていますが、なぜという思いはぬぐい去れないでしょう。「寺」というなら、法隆寺の方がよっぽど「不思議」の名にふさわしいとも言えます。「エッフェル塔」や「自由の女神像」、「シドニーのオペラハウス」が「不思議」と言われてもなあ…とも思いますし。
「古代の七不思議」の唯一の生き残り、「ギザのピラミッド」も含まれていますが、「名誉ある唯一の候補地として特別な地位に値するもの」として、これに投票することはできないらしい。ならわざわざ「最終候補地」に入れなくても…と言いたくもなりますね。
投票締め切りまであとわずかとなった現在、トップを走るのはメキシコの「チチェン・イツァのピラミッド」だということです。現在公開中の映画「アポカリプト」でも描かれるマヤ文明を代表する遺跡の一つです。やはり、現代人の心はそこに向かうのか!と納得していたら、なんか、「メキシコからの投票が30%を占めている」らしい…。なんだ、組織票かよ~! けっこうこの手の投票はほかにも多いらしく、特に中南米諸国は、チャンスとばかりに「観光客誘致」を企て、国を挙げて投票を呼びかけているところもあるようです。これでは何のための「七不思議」選びなのかわかりませんね。
とは言いつつ、自分で選ぶとしたら…、とちょっと考えてみました。
・アクロポリス(ギリシア・アテネ)
・ペトラ(ヨルダン)
・マチュ・ピチュ(ペルー)
・イースター島のモアイ(チリ)
・アンコール・ワット(カンボジア)
・タージ・マハル(インド)
・万里の長城(中国)
「不思議」というセンを外さないように選んだつもりですが、結局、自分の「好み」が入ってしまいましたね。「ストーンヘンジ」も入れたいところですが、「モアイ」とかぶるかなと思って外しました。せっかく選んだのだから、実際にネット投票もしておきました(一人7つまで選べるのです)…!
七夕の日の発表、楽しみにしたいとは思いますが、どんな「新・世界七不思議」が選ばれるにしろ、それが「歴史」に名を残すかというと、決してそうではないということだけは言えるでしょうね。
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