カクレマショウ

やっぴBLOG

学校選択制度の功罪

2007-06-12 | ■教育
同一市町村内に、それぞれの市町村が設置する小学校または中学校が2校以上ある場合には、市町村教育委員会は、指定した通学区域に従って、どの学校に就学すべきかを就学予定者に指定することになっています。もちろん、理由を添えて変更の申し出をすれば、指定された学校を変更することは可能ですが、基本的には、子どもの就学する学校は現住所で決められるというのが、これまでの学区制の大原則でした。公立の小・中学校は住民が . . . 本文を読む

子育て支援と「甘えの構造」

2007-06-11 | └社会教育
子育て支援って、どこまで支援すればいいものなのでしょうか? 親が望むなら何でも支援すればいいのでしょうか? 社会全体を見れば、まだまだ子育て支援はじゅうぶんとは言えないのかもしれませんが、それでも、かつてと比べたら、格段の進歩はあると思います。 読売新聞の連載コラム「モラルを問う」で、働く母親が、仕事が休みの日に子どもを保育園などに預けることの是非を取り上げていました(2007年6月7日付け)。 . . . 本文を読む

「県庁の星」─「官」・「民」の構図はもう古いのです。

2007-06-10 | ■映画
劇場公開の時は、映画館で見るまでもないかと思い、DVDが出れば、買ったり借りたりしてまで見るまでもないかと思った映画は、結局、ほとんど見ることはないのですが、テレビ放映があれば、見ることもある。この映画はそんな感じの映画です。 織田裕二だし、なんとなく「爽やか」系なんだろうなと思っていましたが、「しゃべれども しゃべれども」あたりと比べると、全く爽やかさは感じられない。たぶんそれは、あまりにも設 . . . 本文を読む

介護という「商売」

2007-06-09 | ■社会/政治
コムスンの不正問題、ようやくコムスン社長や親会社のグッドウィル・グループのトップが登場してきたようですね。 グッドウィル・グループの創業者は、朝日新聞be on Saturdayの「フロントランナー」でも取り上げられたことのある折口雅博氏です。ディスコ「ジュリアナ東京」の成功を機に、人材派遣事業そして介護事業や保育事業など福祉分野に進出し、日本におけるベンチャーの代表選手の一人です。報道によれば . . . 本文を読む

リカレント教育、がんばれ。

2007-06-08 | ■教育
知り合いが、大学の通信制に入学するのだそうです。 通信制大学は、在宅で大学のカリキュラムを履修でき、一定の単位数を履修すればそれぞれ各専門の「学士」の称号が与えられます。学費も通学課程に比べれば比較的安価であることから、社会人にとっての「再教育」の手段として定着、現在、日本では約26万人が通信制大学で学んでいるそうです。 社会に出てから、より高度な専門知識や最新技術の習得を図るために、大学や大 . . . 本文を読む

「パラレル処理」で簡単解決!?

2007-06-07 | ■教育
先日、超多忙な知り合いを飲み会に誘ったら、いろんな案件を期限内に並行処理しなくてはならず、パニック状態なので悪いけどとても飲んでられないと言われてしまいました。よしわかった、そんな時だからこそ、飲むべし…と口まで出かかったけどやめときました。既に自分の守備範囲を超えている、と言われたら、それ以上何も言えません。 通常、並行処理しなくてはいけない課題がのしかかってきたら、無意識に「取捨選択」してし . . . 本文を読む

「しゃべれども しゃべれども」─極上の爽やかさ

2007-06-06 | ■映画
落語家を主人公とした映画で思い出したのが、森田芳光監督の「の・ようなもの」という映画(1981年)。伊藤克信演ずる落語家の志ん魚(しんとと)を中心とした青春群像です。古典落語の修業に励む二ツ目の志ん魚が、”トルコ”嬢のエリザベス(秋吉久美子)にフラれて(?)夜明けの道をひたすら歩きながら落語をえんえんと語るシーンが、今でも心に残っています。 「しゃべれども しゃべれども」で国分太一が演ずる三つ葉 . . . 本文を読む

「ボランティア活動」より「社会体験」

2007-06-05 | └社会教育
今日、ある会議にて。 高校や大学でのボランティア活動の単位認定の話題になって、ある大学の先生が、「自分の大学では、単位欲しさにボランティアするのはおかしいので、単位は認めていない」とおっしゃいました。 なるほど、そのとおりです。確かに本末転倒です。「ボランティア」の本来の姿からかけ離れたものになってしまう恐れがありますね。ボランティア精神なんかこれっぽっちもないけれど、単位がもらえるんならちょ . . . 本文を読む

ねむの木学園、そしてねむの木子ども美術館のこと。

2007-06-04 | ■社会/政治
『ねむの木の子どもたち』、『続・ねむの木の子どもたち』(ごま書房)という2冊の本が手元にあります。前者は昭和48(1973)年、「続」の方は昭和53(1978)年の初版です。宮城まり子さんの書いたこの本を読んだのは、中学生の頃だったでしょうか。ものすごく感動したことを今でも覚えています。 今年に入って、ねむの木学園が開設から40年目を迎えたこと、4月に「ねむの木こども美術館」が新たにオープンした . . . 本文を読む

「B級ご当地グルメ」で地域を元気に。

2007-06-03 | └社会教育
「B級」という言葉は、「B級映画」のように、他の人の評価としての「B級」という意味で使われる場合と、あえて自分から「B級」と言い出す場合の2通りの使われ方があるように思います。前者は、「ほんとにB級」なことが多いのですが、後者の場合は、「知る人ぞ知る」、実は隠れた名品というものも多い。 「B級グルメ」は、もちろん後者の意味で使われます。グルメガイドには載っていないけど、ひそかにおいしいラーメンと . . . 本文を読む

「殯(もがり)の森」─鮮やかな緑と深い緑と。

2007-06-02 | ■映画
   「殯(もがり)」:敬う人の死を惜しみ、しのぶ時間や場所のこと。「喪あがり」の意味とも。 河瀬直美監督、カンヌのグランプリ受賞作品。なんと、劇場公開に先立って、NHKハイビジョンでテレビ放映。こんなのってアリ!? で、早速見てみました。 予想通り、噂通り、眠い…! 特に最初の30分ほどは。森に入るまでは。だいいち、セリフがあまりにも音が小さくてほとんど聞き取れない。 奈良の山村に . . . 本文を読む

ヒトはなぜ二本足で歩くようになったのか?

2007-06-01 | ■環境/科学
今朝の新聞各紙によれば、英国の研究チームが、ヒトの二足歩行は樹上で始まったとする新説を発表したらしい。 樹上で生活していたサルが、なぜ地上に降りて二足歩行をするようになったのかという点について、これまで、いわゆる「定説」とされてきたのは次のようなものでした。 気候変動で森が減少 → 樹上に食糧が乏しくなった → 食べ物を求めて地上で生活するようになった → こぶしを地面につけて歩くようになった . . . 本文を読む