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カクレマショウ

やっぴBLOG

「教育現場にもっと自由を」!?─教育の現実と建前

2006-11-13 | ■教育
メールマガジンで届いた記事の中に、元・大手学習塾の教務本部長を務め、現在は教育コンサルタントだという方のインタビュー記事が載っていました。テーマは「教育現場にもっと自由を!」というわけで、今回の高校必修科目の履修漏れ問題に関連して、学習指導要領を「現実」に合わせてもっと自由にするべきだ、という論調です。 入試が多様化する中で、「東大を受ける子も、私立文系を受ける子も、一律に同じように」学習指導要 . . . 本文を読む

教職大学院を出ても。

2006-10-20 | ■教育
平成18年4月、日本初の教育養成の専門職大学院として日本教育大学院大学が開校しました。設立者は、首都圏を中心に学習塾「栄光ゼミナール」を展開する株式会社栄光。 文部科学省は、平成20年度から教員を養成する専門職大学院をスタートさせる予定です。全国の教員養成系大学に「教職大学院」が設立され、教員になるためには大学院修士課程を修了することが求められる時代になっていきます。日本教育大学院大学は、それを . . . 本文を読む

まず大人が変わらなきゃ。教育再生会議

2006-10-19 | ■教育
安倍内閣の諮問機関として、教育再生会議が昨日スタートしました。 「教育改革」ではなく、「教育再生」とうたっています。つまり、今の学校教育は落ちるところまで落ちたから、根っこのところから「再生」しなくてはいけない、ということなのでしょうか。 学校評価制度、教員免許の更新制度、教育バウチャー、大学の9月入学制度とボランティアの義務づけ、いじめ問題への対応、教育委員会改革と、議論すべき課題は百出です . . . 本文を読む

T氏の辞任に寄せて

2006-10-18 | ■教育
「ゆとり教育」の旗振り役として知られる文部科学省のT氏が辞職するというニュースが飛び込んできました。時代の流れをつくづく感じます。 「ゆとり教育」とは、1990年代後半に、T氏が旧文部省内の反対を押し切って打ち出した「教育改革」。「詰め込み教育」への反省から、子どもたちにもっとゆとりをもって学校生活を送ってもらおうというわけで、学校週5日制や「総合的な学習の時間」の導入など、学校制度の大きな転換 . . . 本文を読む

「いじめ」の根源にあるもの

2006-09-27 | ■教育
文部科学省の調査(「生徒指導上の諸問題の現状について」)によれば、公立小中学校で2005年度に発生した「いじめ」の件数で、青森県は1000人当たりの発生件数が2.6件と、全国3位の多さなんだそうです(1位は愛知県の3.4件、2位は千葉県の3.2件)。件数で見ると、小学校48件、中学校346件、高校30件、特殊教育諸学校7件で計431件となっています。前年度と比べると21件の増となっています。 ち . . . 本文を読む

内なる正解

2006-09-03 | ■教育
文部科学省が「総合的な学習の時間」について見直しを検討するのだとか。これまで学習内容や評価については学校裁量としていたものを、大きく見直すことになりそうです。 「総合的な学習の時間」。最初に登場した時は、何だか長くて変な名前の教科だなーと思ったものでしたが、その趣旨を知るにつけ、これは学校の在り方を変える教科になりうるのでは…とどんどん期待がふくらみました。少なくとも、これまでの先生による「教科 . . . 本文を読む

小学校で英語を習う!?

2006-04-29 | ■教育
中央教育審議会の外国語専門部会が、小学校5年から週1時間程度の英語を必修化すべきであるとの提言を出しました。いずれ、正式な教科として英語を必修化することにつなげたいとの方針のようです。 小学校での英語教育を主張する側に必ずその理由として出てくるのが「グローバル化」というわかっているようでわからない言葉です。"global"とは、「全世界の/地球規模の」という意味です。主に経済の分野で使われる言葉 . . . 本文を読む

学校支援ボランティアの「大義」と「個々の思い」

2006-04-24 | ■教育
「学校支援ボランティア」とは、「学校支援」(学校の教育活動や学校環境整備を支援する)活動を行う「ボランティア」(の方々)という意味です。学習アシスタントとして教師の指導の手助けをする、ゲストティーチャーとして直接子どもたちを指導する、あるいは、図書室の整理や花壇の手入れ、簡単な校舎の補修などの環境整備を行うなど、様々な形の学校支援ボランティアの活動が行われています。 ボランティア活動とは、「自発 . . . 本文を読む

校長先生の式辞について。勝手ながら…。

2006-04-10 | ■教育
学校の校長先生の大切な仕事の一つに、「挨拶」とか「式辞」があります。入学式や卒業式となると全校生徒の前だけでなく、保護者や来賓など外部の人をも前にして、何かしら話をしなければなりません。非常に大きなプレッシャーなのではないかと推測します。 「式辞」となると、ある程度「改まった形」も必要ですし、責任上ヘタなことは言えないし、結局は予め用意してある原稿を読み上げるだけの校長先生が多いようです。それは . . . 本文を読む

超難関の教員採用試験も変わらなきゃ。

2005-07-25 | ■教育
今日から青森県の教員採用試験が始まりました。相変わらずものすごい倍率。先生になるのもむずかしい時代になりました。そんな超難関を突破して採用される先生はたぶん今日の学科試験でずば抜けて高い点数を取り、明日の集団討論でも自分の意見を論理的に正確に伝えることのできる人材なのだと思います。 ところで、今日の学科試験の問題を見て改めて思ったのは、やっぱり「教科」とか「学校内活動」のことしか出題されていない . . . 本文を読む

卒業式はかきくけこかあいうえおか

2005-03-04 | ■教育
県内のほとんどの高校では、今週、卒業式が行われています。学校の卒業式って、どこも「厳粛」のうちに執り行われるのが常のようです。 し~んと静まりかえった体育館。卒業生も在校生も、「正しく」制服を着用することが義務付けられ(「正しく」着るから「制服」だと思うのですが、現実には「着崩す」生徒が必ずいるものです)、背筋をきちんと伸ばして着席。手は膝の上。時間ぴったりに開式。国歌斉唱。卒業証書授与。厳かな . . . 本文を読む

「総合的に楽しい時間」

2005-01-19 | ■教育
平成14年度から本格的に実施された「総合的な学習の時間」が早くも時間数削減の憂き目にあいそうな雰囲気です。中山文科相が、国語、数学、理科、社会という基本的な教科の授業数を増やし、「総合的な学習の時間」を減らす、とコメントしたそうです。ついに「ゆとり教育」のシンボル的存在だった「総合的な学習の時間」にメスが入り、「ゆとり脱却」路線が明確になったといっていいでしょう。その背景には、先日の「国際学習到達 . . . 本文を読む

ほんとのゆとり教育って…

2005-01-05 | ■教育
1か月ほど前、OECDが実施した「国際学習到達度調査」の結果が公表され、日本のレベルダウンが大きく報道されたことを受けて、いよいよ「ゆとり教育」の見直しが叫ばれています。文部科学大臣でさえ、「我が国の学力が低下傾向にあることに危機感を持つべき」とコメントしています。 ゆとり教育とは、「〔生きる力〕の育成を基本とし、知識を一方的に教え込むことになりがちであった教育から、子供たちが、自ら学び、自ら考 . . . 本文を読む

小中学生が留年する!?

2004-09-12 | ■教育
文部科学大臣が発表した小中学校の「原級留め置き論」には驚きました。とどまらない学力低下への懸念から出た案なのだろうが、あまりにも意表をついた対策としか言いようがない。 九九を覚えられない子が、留年させられたからといって覚える気になるだろうか。5年生の漢字を全部覚えられなかったからといって、6年生になるのに何か支障があるのだろうか。何より、留年させることで、当の子ども自身にどんなプラスがあるのだろ . . . 本文を読む