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カクレマショウ

やっぴBLOG

「ラッキーナンバー7」を見て昔の映画をつい思い出す。

2007-01-20 | ■映画
二転三転のストーリー、しかも最後のどんでん返しという宣伝惹句。聞いただけで、映画を見る前からわくわくどきどきです。しかし、コン・ムービーというのは、意表を突くストーリー展開はもちろん、「見終わった後の爽快感」が重要なポイントだと思うのですが、この映画にはちょっとそれがなかったかなーと思います。ま、題材が題材だけに、スカッとさわやかとはいかないのかもしれませんが。 冒頭は、なんとも謎めいたシーンか . . . 本文を読む

「遠い空の向こうに」─もうひとつの“スプートニク・ショック”

2007-01-06 | ■映画
1999年公開の映画ですが、最近ようやくDVDで見ました。監督のジョー・ジョンストンは、もともと「スター・ウォーズ」シリーズの特殊視覚効果を担当していた人。映画監督としては「ジュマンジ」があります。 原作は、映画の主人公でもあるホーマー・ヒッカムの「ロケット・ボーイズ」。映画の原題は"October Sky"ですが、実はこれ、原作のタイトル"Rocket Boys"のアナグラムになっているのです . . . 本文を読む

「安心、安心。」

2006-12-31 | ■映画
映画「鉄コン筋クリート」で、シロが言う。 「安心、安心」 今年、たくさんの子どもたちの命が失われました。その中には、自ら絶ってしまった命もありました。どんな理由があるにせよ、大人が子どもたちを守れない社会は成熟した社会とは言えないでしょう。 子どもたちの世界が歪んでいるとするなら、それは大人の社会が病んでいるからにほかなりません。大人がきちんとした後姿を見せられるような社会なら、子どもたちも . . . 本文を読む

「007 カジノ・ロワイヤル」─生まれるか?現代版ボンド

2006-12-03 | ■映画
007シリーズ21作目、だそうです。今回は若き日のジェームズ・ボンドが描かれます。といっても、9.11は出てくるは、使ってるパソコンにはしっかりVAIOのマークが見えるはで、時代は現代なのですよ。単にボンド役を変えただけ、ではない、新しい007シリーズの始まりさえ予感させてくれる映画です。 近所のおやじさんが007の大ファンで(特にショーン・コネリー版)、半ば無理矢理007シリーズのDVDを貸し . . . 本文を読む

「ロード・オブ・ウォー」─死の商人になりきれるのか。

2006-11-05 | ■映画
昨年公開ですが、映画館で見逃していたため、DVDで鑑賞。セリフにビビっとくるものがいくつかあったので、こういう映画はDVDで何度も見直すのがいいのかもしれないと思いました。 原題は“Lord of War”。「戦争の王」ですね。武器商人ユーリー・オルロフの物語です。彼自身は実在の人物ではありませんが、5人くらいの実在の武器商人をモデルにしているのだそうです。映画の中で、リベリアの大統領が主人公の . . . 本文を読む

ほどほどの緊張感。「ブラック・ダリア」

2006-10-29 | ■映画
監督ブライアン・デ・パルマ。「殺しのドレス」、「アンタッチャブル」で見せてくれた緊張感あふれる映像は忘れられません。で、「世界一有名な死体、世界一忌まわしい謎」と、うたい文句もおどろおどろしい「ブラック・ダリア」を期待感たっぷりで見てきました。 てっきり「惨殺死体」から映画が始まるものと思いこんでいたので、最初は、んー?警官同士のボクシングの試合?というわけで、別の映画見てるかと思いました。それ . . . 本文を読む

ケンちゃんチャコちゃんクレヨンしんちゃん

2006-09-30 | ■映画
「クレヨンしんちゃん」って不思議なアニメだよなーと思います。日本PTA全国協議会が毎年発表する「子どもに見せたくない番組」の上位ランキング常連なのに、一方では大人を泣かせるメッセージ色の濃い映画版もある。しんちゃんの繰り出すお下劣なギャグに大笑いさせられるからこそ、シリアスな場面に余計泣かせられるのでしょう。子どもと一緒に見に行って、親の方が号泣するシーンが目に浮かびますねー。 泣くと言えば、私 . . . 本文を読む

暑くて陽気でもの悲しい「サマータイムマシン・ブルース」

2006-09-18 | ■映画
ようやく観ることができたこの映画。タイムマシン・ネタのおもしろさという意味では、傑作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズに匹敵するかもしれません。 ただし、タイムマシン・ネタでありながら、そのスケールがとてつもなく「小さ~い」のがよろしい。彼らがタイムマシンで行ったり来たりする時空は、ほとんど「昨日と今日」ですから。そもそもタイムマシンの目盛りが99年間分しかない。ビッグバンとかジュラ紀と . . . 本文を読む

地域に根ざした「UDON」

2006-09-10 | ■映画
どちらかというと、「そば」より「うどん」派というわけで、映画「UDON」見てきました。 冒頭、人口100万人の香川県には、約900軒ものうどん屋があり、人口1,200万人の東京都のマクドナルドは500店舗、という比較にへぇ~と思いました。それを裏付けるように、香川県民がいかにうどん好きか、どんなふうにうどんを食しているかがドキュメンタリータッチで紹介されるのも面白かった。基本的に、「ひや」、「あ . . . 本文を読む

「家の鍵」─パオロは家の鍵を持つことができるか否か

2006-08-02 | ■映画
今日から青森ねぶたが始まりました。帰り道が通行止めになってしまったから、というわけではないのですが、ねぶたが終わるまでの時間、「家の鍵」を見てきました。 原作はジュゼッペ・ポンディッジャの『家の鍵─明日、生まれ変わる』。彼の自伝的著作だそうです。監督はジャンニ・アメリオ。 ミラノに住む主人公ジャンニ(キム・ロッシ・スチュアート)は、かつて恋人が出産に際して命を落としたショックで、障害を持って生まれ . . . 本文を読む

「ブロークン・フラワーズ」は息子捜しの旅

2006-07-29 | ■映画
ジム・ジャームッシュ監督の最新作です。カンヌで審査員特別大賞受賞。「コーヒー&シガレッツ」でジャームッシュが惚れたビル・マーレイ主演。 ビル・マーレイ演じる「ドン・ジョンストン」という名前ですが、まず面白かったのは、ジャームッシュの好きな「言い間違いネタ」が今回も出てきたこと。今回は「ドン・ジョンソン」と2回も間違えられるという設定。そのたびに、「"t"が入るんです」と同じ調子で訂正するのがおかし . . . 本文を読む

「M:I:3」と「スパイ大作戦」

2006-07-23 | ■映画
「ミッション・インポッシブル」(1996年)が公開された時、往年の「スパイ大作戦」(原題:"Mission Impossible"/ブライアン・デ・パルマ監督)ファンの多くは怒りに駆られたそうです。ラロ・シフリンの有名なテーマ曲や「IMF」という組織名、「消滅」する指令、など、各所に「スパイ大作戦」を彷彿とさせながら、ストーリー展開がまるでオリジナルを踏襲していない。私自身は「スパイ大作戦」をリア . . . 本文を読む

ゲームを楽しめない「SAW2」

2006-07-11 | ■映画
前作「SAW」があまりにも衝撃的だったので、早く見たいと思いつつ、今更ですが、ようやく見ることができました。 今回は前作の監督2人が製作総指揮にまわり、ダーレン・リン・バウズマンという人が監督・脚本を担当。なんでも、「バトルロワイヤル」に刺激を受けて書いた脚本に、前作の監督(兼アダム役)リー・ワネルが目をつけて、アレンジした上で今回の脚本にしたのだとか。心理ゲームというより、バイオレンスの味付けが . . . 本文を読む

「ポセイドン・アドベンチャー」のほう(「ポセイドン」じゃなくて)

2006-07-08 | ■映画
映画「オーメン」はリメイクでしたが、「ポセイドン」もリメイク版です。オリジナルは「ポセイドン・アドベンチャー」。1972年の映画です。中学生の頃テレビで見てひどく感動したものでした。そのあとも、テレビやレンタルビデオで何度も見ていますが、いまだにあの映画を越える「パニック映画」を私は知らない。 1400名の乗客を乗せてニューヨークからギリシャに向かう豪華客船「ポセイドン号」。大晦日の夜、新年を迎 . . . 本文を読む

ミア・ファローの顔が一番コワイ!?「オーメン」

2006-06-18 | ■映画
1976年に公開された「オーメン」は、「エクソシスト」とともに「悪魔モノ」としていわゆるオカルトブームを巻き起こしました。リチャード・ドナー監督、主演はグレゴリー・ペックとリー・レミック。 あれから30年、ジョン・ムーア監督の手によって「オーメン」が再びよみがえりました。設定を現代に置き換えつつも、コンセプト、登場人物、ストーリーとほとんど30年前の映画を忠実になぞっています。 「オーメン」と . . . 本文を読む