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カクレマショウ

やっぴBLOG

ミア・ファローの顔が一番コワイ!?「オーメン」

2006-06-18 | ■映画
1976年に公開された「オーメン」は、「エクソシスト」とともに「悪魔モノ」としていわゆるオカルトブームを巻き起こしました。リチャード・ドナー監督、主演はグレゴリー・ペックとリー・レミック。

あれから30年、ジョン・ムーア監督の手によって「オーメン」が再びよみがえりました。設定を現代に置き換えつつも、コンセプト、登場人物、ストーリーとほとんど30年前の映画を忠実になぞっています。

「オーメン」とは、不吉な出来事の「前兆」という意味ですが、この映画の下敷きになっているのが新約聖書の中で最も謎とされる「ヨハネの黙示録」。イエスの12使徒の一人、ヨハネがこの世の終末(ハルマゲドン)を予言したとされるものです。

「ここに知恵が必要である。思慮のある者は獣の数字を解くがよい。その数字とは人間を指すものである。そしてその数字は666である」

今回のリメイク版の最大のウリは、2006年6月6日公開、という点に尽きます。この日に公開するために作られた映画といってもいいでしょう。だから、オリジナルには到底かなわないという評判がもっぱらです。「悪魔の子」ダミアンの誕生日は2001年6月6日。それから5年の間に世界に起こった大惨事(9.11同時多発テロやスマトラ島沖地震による津波など)はすべて黙示録の記述通りという説明が、映画の冒頭、ヴァチカンでの司教たちの会議でもっともらしく語られます。「ノストラダムスの大予言」もそうですが、この種の話は、解釈によってどうとでもこじつけることはできます。ただ、なぜ"666"なのか、なぜダミアンなのかという疑問は、この会議に続く映画前半部分で説明できているかなとは思いました。

前半は、欲目にみれば、少しキューブリックの「シャイニング」を思い起こさせるような恐怖感があります。大邸宅。真っ白な壁に赤い扉。廊下を進むダミアンのキックボード…。避雷針に串刺しにされる神父の場面を境にして、後半は、ダミアンの父である外交官と謎に気づいたカメラマンの謎解きになります。ローマ郊外の古い墓を掘り起こすなんて、あんな夜中にわざわざやらなくてもいいでしょ~と言いたくなるくらい、「画面環境」自体がコワすぎです。ラストは期待?していたわりにはあっけない。なんだか「映像が足りない」ような物足りなさ。

3回くらい、「バーン!」という音楽とともにビクッとする場面があります。心臓に悪い。けれど、「悪魔」のこわさとしては、全体を通じてあまり伝わってこないもどかしさが残ります。と言っても、別にそんなこわさを知りたい見たいわけではないんですけどね…。

主演の夫妻(リーヴ・シュレイバー&ジュリア・スタイルズ)があまりにも魅力なさすぎなのも、この映画がB級と言われるゆえんかもしれません。演技も平板。ダミアンも、確かオリジナルではけっこう不気味な微笑みが逆に恐怖をあおっていたような気がするのですが、今回のダミアン君は無表情過ぎてダメだと思います。ラストではお約束通り、微笑み「かけ」はするのですが。

むしろ、神父役のショーン・フィッツパトリックの方が印象的だし、なんといっても、家政婦役のミア・ファローの顔が悪魔みたいで怖いです。彼女は昔、ロマン・ポランスキーの「ローズマリーの赤ちゃん」という名作オカルト映画に出ていましたが、若い頃の顔も怖かったけど、今はもっと怖い。

リメイクと言えば、「ポセイドン」もそうですね。オリジナルの「ポセイドン・アドベンチャー」はテレビで10回くらい見ていると思いますが、ジーン・ハックマンが素晴らしい。救助を求めて、「船の中の海中」を潜って移動するシーンなんか何度見てもドキドキします。


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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ワキー)
2006-06-21 16:37:56
私も先日観ました。

やっぴさんのとおり「悪魔」より「音での怖さが多かったような。

あのわざとらしさが「B級の名作」なるところなのでしょうか。

邦画「リング」を思い出しました。

(「オーメン」の方が先でしたね)



家政婦のベイロックさんがさすがの怖さでした。。!
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ホラーは怖い。 (やっぴ)
2006-06-23 00:37:53
ワキーさん

私は、日本のホラーはあまりにもこわすぎて、見る気になれません。「リング」なんか、本読んだだけでダメでした。これが映像になったら耐えられない、と思ったので、あのシリーズは一切見ていません。



オーメンは、「聖書関わり」なので見ようと思ったというわけです。
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Unknown (センザキ)
2011-03-01 21:49:57
ああ、私もこわいのはてんでダメです。
TVの予告でも目をつぶってしまいます、情けない。
「ポセイドン~」の船の中の海のシーン、想像するだけで息を止めてしまいます。ドッと疲れるシーンですねえ。
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