yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

逆渡り

2012-03-09 23:24:11 | 時代小説
長谷川卓さんの「逆渡り」読了。

一所に定住せず、山野を渡って生きる放浪の山の民。武田晴信、長尾景虎が台頭し始めた上信越の山野を、老渡り・月草は集団を離れ、独り北へ向う。亡き妻が遺骨を埋めて欲しいと望んだ、あの山桜の木の下まで…。

思いっきりサバイバルなお話です。

人に頼らずすべて一人で考え一人で成し遂げていく。

人が生きていくってこう言うことなんだと納得させてくれる1冊です。

文明が、いろんな進化が、人の強さを削いで行ったのかと思わせられて・・・

今の自分たちのか弱さや無知さ加減を思い知らされた気分です。
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やなりいなり

2012-03-07 22:53:49 | 時代小説
畠中恵さんの「やなりいなり」読み終わりました。

5つの短編の連作です。

最後の「あましょう」が切なかったですが、ほかの4編はいつものノリでした。
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和菓子のアン

2012-03-01 23:43:41 | ミステリー
坂木司さんの「和菓子のアン」を読み終えました。

デパ地下の和菓子屋で働きはじめた梅本杏子、通称アンちゃん。個性的な同僚と、遊び心に満ちた和菓子に囲まれた、忙しい日々がはじまります。そんな中、謎めいたお客さんたちの行動の真相とは?

と図書館の紹介文に書いてあります。デパ地下でミステリー?和菓子屋さんでミステリー?って思ったのですが・・・

はっきり言ってミステリーです。

登場人物のキャラクターもかなりミステリーですけどね。

特に何になりたいという希望も夢も持てないままに高校を卒業してしまった梅木杏子はちょっとぽっちゃりな女の子。そんな女の子が働くことの楽しさに目覚め、和菓子の奥深さに驚き感動して魅せられていく姿に重ねて、デパ地下で見られるちょっとした不思議の謎解きが展開されます。

坂木さんの本ってミステリーなんだけど・・・何故か心がほっとする・・・そんな温かさに満ちてます。大好きです。

坂木さんの本にはクリーニング屋さん、宅配便業者さん、歯医者さん、ホテルさん、を題材にしたミステリーがあるので、次はどんな職種が来るのかなぁと結構楽しみにしています。

しかし、和菓子って本当に奥が深いんですねぇ。古典や歴史がリンクしてるので好きな人にはたまんないでしょねぇ。

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