yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

出世花

2010-07-14 22:34:47 | 時代小説
高田郁さんの「出世花」を読み終えました。

感動。。。。

妻敵討ち(めがたき)の旅空で、6年目に力尽きて亡くなった父。
残された幼いお艶は青泉寺に「お縁」という新しい名前を授けられて生きていくことに。

年を経て、是非養女にという話を断り、髪を切って骸を清める「三昧聖」として生きていくことを決心するその心の動きが、常人の私には理解しがたいほどに清らかで、言葉がありません。

お縁の心の想いを感じるだけでなく、短編の連作になっている其々にミステリー仕立てになったお話も楽しめるし、「正念さま」のその生き様にも感動を貰いました。

わが身を捨てて生きる・・・なんて美しいのでしょうか。
コメント
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