yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

あの歌がきこえる

2009-10-08 20:30:16 | その他
重松清さんの「あの歌がきこえる」を読了。

瀬戸内海に面した街の中学生3人・・・意地っ張りだけどマジメなシュウ、お調子者で優しいヤス、クールで苦労人のコウジ・・・が高校を卒業するまでの6年間を、その当時流行った音楽に乗せて12編の短編で綴る青春物語です。

親の離婚、失恋、挫折等などを男の子の友情で優しく包みながら成長していく様を重松さんは見てきたように(ひょっとしたら自伝なのかなぁと思いながら読んだのですが)三人に優しい目線で書いてみえます。

男の子の妄想などに思わず笑ったり、親への想いを口に出来ないもどかしさに頷いたり、泣かされたり・・・しっかり楽しませてもらいました。

「案山子」の川村のおばちゃんと息子の一夫兄ちゃんのお話、「スターティング・オーヴァー」のシュウと両親のお話にはすごく感動しました。

そして其々のお話に寄り添ってる歌が懐かしい70年代の歌で・・・「あっ、この頃重松さんは高校1年生だったのね」とか勝手に想像して読んでしまいました。
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