yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

橘屋草子 待っている

2013-10-09 21:31:28 | 時代小説
あさのあつこさんの「橘屋草子 待っている」を読み終えました。

すごく切なくて、それでも凛として生きるおふく。料理茶屋「橘屋」に奉公に出たおふく、「橘屋」を仕切っている仲居頭のお多代。「橘屋」にかかわる庶民の哀しみと矜持を七編の短編の連作として仕上げた一冊です。

下働きとして奉公に出たおふくの成長のお話の様でもあるけれど、江戸深川に生きる庶民の心のありようを切なくも凛と描いてあり、お多代の凛とした姿が魅力的です。
コメント
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