30年も前の記憶と実際とはすっかり違っていてまるで初めての場所に行ったような感じで、その違いに驚き、また戸惑った。
記憶の中ではもっと平板で明るくて軽い渓だった筈なのだが、実際には陰鬱な淵や瀞場と巨岩が累々とする豪快さが交互する魅力的な渓だった。
シラヒゲソウと言う花を見たのはこの渓が初めてで、その時は入り口にある滝のたしか左側を直登していて滝の飛沫を浴びながら咲いているのを見たように思うのだが、今回行ってみると入り口の滝は登れなくて右側を大きく高巻いていた。
結局,過去に歩いた沢と今回歩いた沢を結ぶものは唯一シラヒゲソウだけだったのだが、その花の場所もまったく違っていて、今回は殆ど最奥の辺りだった。
終点の大堰堤の先にも穏やかな渓が続いていた
記憶の間違いや曖昧さは免れないと思うが、一方で自然と言うものは激しくその様相を変えるものかも知れないとも思う。
瀞場や淵を形成するゴルジュ帯は余程のことがない限り短期間で変化することはあり得ないが、集中豪雨が度重なれば、巨岩が累積したり滝や淵が埋まってしまうと言うようなことはあり得るだろう。それが渓の印象を大きく変えてしまうかも知れないし、周辺の樹木の成長も印象を変える要因になり得る。
色んな意味で感慨深い沢歩きだった。
30年も前の記憶と沢歩き、素晴らしい自然の眺めですね。
ブログで見られて幸せ感じます♪。
長い年月には自然は様相を変えるものなのでしょう。
シラヒゲソウだけが知っていたのかも知りませんね。
ナデシコに似た白いお花が一段と綺麗です♪。
ヤマレコと言う登山記録サイトにこの沢の記録を写真たっぷりでアップしました。ご笑覧下さい。
奥三段峡
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-77295.html
芸北八幡湿原&臥竜山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-77290.html