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2012・鍬ノ峰登山~大町労山

2012-05-20 10:54:14 | 山行

 鍬ノ峰山頂から餓鬼岳・唐沢岳を望む/山頂にて


 恒例の鍬ノ峰登山に今年は21名もの申し込みがあり、会員と合せて33名が国営アルプスあづみの公園奥の白沢登山口から山頂を目指した。自身としては初の月例山行。



 7:58出発/リョウブの芽吹きが美しい
 
  
 7:30にコングランドキャンプ場に集結。車に分乗して白沢登山口に移動し、7:58勝野さんの先導で出発する。33名の大集団は長蛇の列を成し、1歩また1歩と冬山のラッセルのペースに等しい歩みでゆっくり登る。ヒマラヤ経験のある人はこれをヒマラヤンペースだと言う。そうなんだ・・,と感心するがかなり遅いペース。参加者の経験や力量が分からない時点ではゆっくり行くしかないのだろう。



 NO8鉄塔/緩やかな登り


 送電線巡視路の階段を登って緩やかな小尾根を30分で№18鉄塔に着き10分の小休止。鉄塔から20分で右側が崩落したやせ尾根を通過。その先の尾根を『く』の字に曲がって右にトラバースし主稜線に出ると、そこからは右手眼下に安曇野の景色が広がる。
 すべての田圃に水が張られた安曇野は水浸し状態で、家々や屋敷林が湖に浮かんでいるように見える。高瀬川流域の扇状地には300mもの厚さの砂~砂礫層が堆積していると聞いたことがある。川の下には川があり川床から岩盤までの砂や砂礫の層には水が詰まっている筈である。そうでなくては川に水は流れない。田植えの時期だけに見られるこの景観は、その水があたかも地表に染みだしてきたかに見えて印象深かった。



 松川村付近を俯瞰/松川村から見る大洞山~城山ラインと鍬ノ峰

 9:31,見晴らしのいい尾根上で休んで景観を楽しむ。南方に谷を隔てて三角錐の山がある。その稜線が東に延びてゆっくり高度を下げているのが見え、その南方にその山と東側の稜線がよく似た山が重なって見えている。
 よく似たこの2つの山は安曇野市の方から見ると、鍬ノ峰とその東側(仏崎)の稜線とも非常によく似ている。つまり安曇野から見るとまるで相似形のようによく似た稜線を持つ山が3つ重なって見え、鍬ノ峰が雲に隠れている時には、その下に重なる山を鍬ノ峰と見紛うほどなのだ。
 その遠景の三角錐の山は城山(870m)と言う山で、その西に見えているやや高い山が雨引山(1371m)だと教えられたが、地図で見ると三角錐の山は大洞山(1093m)で、城山はそのすぐ下のこんもりと盛り上がった方ではないかと思える。



 難所でサポート/木の間越しのアルプス~蓮華岳・北葛岳・七倉岳等


 この後、木や岩にロープが張られた道になり、さらに進むと右下が崖になった足場の悪い場所に至る。そこがコース中最大の難所で、ここに陣取って参加者をサポートする。
 サポートと言っても谷側には倒れた木があるだけで掴まるものが何もなく、揺れる倒木の上でバランスを取ってふらふらしているだけなのだが、そういう風に下に誰かがいると緊張感が生まれるものなのかもしれない。
 その難所を超えて10m弱の坂を下り切ると、そこからが急登の連続となるのだが、ヒマラヤンペースと言うものは牛の歩みの如くただだらだらと少しづつ進むだけなのでその登りのきつさをちっとも感じさせず、下山の際にそのあまりの斜度に驚き、登山と言うものはゆっくり登ればこんなにも楽なものなのかと思ったりした・・。


~注目の対決~

~目の前の勝利がポロリ…~


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