大菩薩峠にて/介山荘
大町労山のメンバー5名+2名のパーティーで大菩薩嶺~峠を周回する。
当初の計画では上日川峠まで歩いてそこから唐松尾根コースを大菩薩嶺まで登り、大菩薩峠に下って上日川峠に戻るつもりだったが、上日川峠までの行程を片道にできると言うメリットから、直前のヤマレコ諸氏の記録を見て丸川峠経由の大外廻りコースに変更した。
暑い!/大きなブナがあった
丸川峠分岐P8:00の出発に合わせ大町を4:30に出る。小淵沢付近では好天で八ヶ岳方面や甲斐駒・鳳凰三山の景観は素晴らしかったが、南東側は山際が霞がかかったように白っぽくて富士山は背景に埋もれて見栄えしない。
ほぼ予定通りに丸川峠分岐Pに着くと駐車場はすでに満杯。わずかなスペースに苦労して停めている間にも入って来る車があった。
コースを変更下場合の行程表を配って参加者に諮り、全員一致の支持を得て丸川峠に向かう。
まるかわ荘/バス情報
北東に向けての道だが前半は日当たりがよく無風ですぐに暑くなり半そでになる。太郎山以来,1ヶ月のブランクでやや急な登りがきつい。
30分ほど登ると踏み跡が凍った雪道となり、1450m付近からツルツルに凍った所が現れるも、2度の休憩をはさんで9:45に何とか丸川荘に着く。
この先ツルツルに凍結/
途中で出会った男女連れは丸川荘に泊まったと言い、追いかけるように小屋主らしい長靴の人が下って行ったが、登りは自分達だけで他の登山者はすべて上日川峠をめざした模様。静かでいい。
小屋の周辺は風が冷たく上着を着て一服し20分休んで大菩薩嶺に向かう。すぐに樹林帯となるが、道がツルツルに凍っているのでここで4人がアイゼン装着。
大菩薩T例直下の樹林帯を行く/コメツガの林
その辺りから尾根の北側の殆ど日の当たらない道になり、雪が安定して歩きやすいのでそのままノーアイゼンで先行し、小さな尾根まで行って後続を待つ。その間に何名かの下山者があり、また下から2人の登山者が追い越して行ったが、1人は何んと夏用のゴム長だけなのに驚く。尤も我がパーティーにも長靴が1名いるが夏用ではない。
そこから先も全体としては尾根の北側を辿るコメツガ等針葉樹の森なのだが凍った部分はあり、難渋させられる。
大菩薩嶺にて/吹きっさらしの雷岩で朝食
最後は大きく北に廻り、ジグザグを2度繰り返して大菩薩嶺に至る(11:38着)。
大菩薩嶺は展望のない林の中の空間なので10分歩いて見晴らしのいい雷岩に移動し昼食をとる。風が冷たいので昼食はそそくさとすませ大菩薩峠に向かう。
大菩薩峠へ下る道は、陽当たりはいいが凍った所と泥んこの所がめまぐるしく変化するので要注意。まだアイゼンを外すべきではない。
ルンルンと大菩薩峠へ/本来ならこう見える(2010・1・30・南アルプス)
本来ならこう見える(2010・1・30・富士)/来し方を見返る
のびやかな景観の中をルンルン気分で下ったが、西~南側には霞を濃くしたような雲がかかり、眼下の上日川ダム湖を隔て広がる富士や南アルプスのの大パノラマを見てもらえなかったのが残念でならない。
避難小屋の先の小高い丘からふり返るなだらかな草原状の景観もなかなかのものだ。そこから介山荘を見下ろしながら一気に下って大菩薩峠着15:03。
休憩ベンチあり/福ちゃん荘
大菩薩峠からは暖かい陽射しを浴びながらの快適な道で、休憩所のベンチに座りこめば一眠りしたくらいの昼下がり時。こちらを下りにしてよかった~の声しきりだった。
13:46富士見山荘着。長老に無理をさせているので15分休んで福ちゃん荘へ。相変わらずの凍結状態なので県道を歩いて上日川峠・ロッジ長兵衛へ。もう一度休んで最後の下りにかかる。
上日川峠・ロッジ長兵衛/道が崩落
この道も狭い道幅全部が凍っている部分が多いのでアイゼンをつけたまま下る。途中で崩落のため一旦県道に出て再び登山道に戻るが、その下も凍結の連続で最後まで気が抜けない。
第2展望台,第1展望台(?)で休みながら1時間20分で下り、15:55駐車場着。見込み通り8時間弱の行程だった。
長靴おじさん無事帰還/初対面同士
丸川峠~大菩薩嶺を登りとしたのが正解で、逆コースだったら長老と長靴おじさん,木偶もノンアイゼンでは無理だったに違いない。(転倒3回)
総時間7時間55分 歩行時間;6時間20分
クマの爪痕/ミズナラの大木~2つに分かれ、その上でまた3つに枝分かれ
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