久比岐自転車・歩行車道/同糸魚川起点
久比岐自転車・歩行車道は糸魚川市と上越市を結ぶ全長32kmの専用道路。適度な幅員ときれいな路面が保たれ、随所に休憩所や駐輪所などがあって安全で歩きやすくかつ見晴らしのよい道で、この区間の海岸線を歩く上で大いに助けられた。
R8柿崎付近の路側帯・超狭い/同米山トンネル付近の歩道(余裕あり)
冬期の海岸線を歩く上で一番心配だったのは、道路の除雪が走行車線中心で歩道や路肩・路側帯に雪が残っていて歩きづらいのではないかと言う点だった。
実際に歩いて見ると、1月の大雪以後,融雪が進んでいたと言うこともあって国道を歩く際には大きな障害はなかったが、部分的には路肩に残った雪の上を歩かざるを得ない部分もあった。
特に路側帯が狭い所では右を歩くか左を歩くかの選択を迫られる部分があり緊張させられるが、それはドライバーにとっても同じなので、お互いが見える右側を歩き、対向車が来たら立ち止まってドライバーを安心してもらう配慮は最低限必要かと思う。
海岸を走る道/砂丘で隔絶された海岸
そう言う緊張の連続では楽しめないので、少しでも脇道があればそちらを選びたくなるのは当然のことで、護岸堤の内側の道路はその点で一番気持ちが落ち着く道である。
しかし、護岸堤の場合はたいていそのすぐ内側に人家や畑があって、その土地土地の暮らしぶりを見ながら歩けるが、間に幅の広い防風林等の緩衝地帯が入ると人々の暮らしぶりが見えなくなるきらいがあり、それはそれで不満が残る。
舗装された路面/レンガのトンネル
そう言う点でこの久比企岐自転車道は、ある時は護岸堤を、ある時は街中を、またある時は街を見下ろす山際を走る等々変化に富み、峠のような高みからはるか前方を見わたしたり、来し方を振り返るなどして眺望を楽しむこともできると言う優れたコース取りになっているのがとてもいいし、またレンガ造りのトンネルにも旅情をかきたてるものがある。
洞門あり/鬼伏中間点/トンネルはホッとできる空間
雪の上に残された人や犬の足跡から察するに、この時期も地元の方が散歩コースとして利用されていることがうかがえたが、さすがに通しで歩こうと言う酔狂な人はいないらしく半ば1人占めで歩くことが出来た。
行楽シーズンになって沢山の自転車が利用するようになると、歩行者は後ろに気を配りながら歩かなくては行けないかもしれない。
それでも車を意識せずに歩けるのはこの上ない利点であり、大いに利用される価値のある道路だと思う。
能生駐輪場/上越市終点
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