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弘法の池&日出ヶ島由来・・,能登島津々浦々

2012-01-22 14:03:19 | 海岸線を歩く
 弘法の池
 
 7:43日出ヶ島の小さな漁港を通過。民話・弘法の池と書かれた標柱があり、その一面には『日出ヶ島 筆ヶ島』とも書いてある。弘法の池とは何か,日出ヶ島と筆ヶ島は如何なる関係なのか・・,この時点では窺い知る手がかりが何もなく、後日調べたところによると次のような伝説があることがわかった。

 日出ヶ島の東端には『弘法の池』がある。ある時、弘法大師が巡錫の際、この地にやって来て、出会った村人に水を所望した。しかし村人は、『井戸も川もなく隣村の二穴まで行かないとないと事情を説明し、気の毒だが隣村に行ってくれ』と詫びる。
 弘法大師は、飲料水に乏しい地であることよと村人達を不憫に思った。そして近くの筆を岩上に撫でたところ(一説では突付いたともある)、不思議なことに清水が湧き出てきた。この水は『筆しみ水』と名づけられ、村じゅうの飲み水として利用されるようになった。
 また弘法大師は、その際『小泉と聞いて来たれど薄墨や筆はなけれど筆が島なり』と一句詠んでこの地を筆ヶ島と名づけた。後にそれが訛(なま)って日出ヶ島と呼ばれるようになったと言う。

 野崎・大宮神社
      獅子の子落とし伝説  

 日出ヶ島から海岸線を離れて山道に入る。道の右側には水田が細長く伸び、その外側は50m位の丘が海に迫り、崖と砂浜が交互する海辺には道がない。道の左側も同じくらいの丘陵で、道の傍らには白花のイカリソウやウルイが見られた。
 左右に水田を見ながら1.5km,30分ほど歩くと野崎の集落に出る。その最初に出会うのが大宮神社で、暑くなりはじめた陽射しを避けて神社に逃げ込み(8:16)長めの休憩をとる。


 

 大宮神社ではまず狛犬(高麗犬),ここでは獅子の像に目を奪われた。本堂前の石段の両脇に自然の岩を崖に見立て、崖を攀じ登ろうとする子獅子とそれを見下ろす親獅子の像を配し、「獅子は千尋の谷底に我が子を突き落とし、這い登ってくる子だけを育てる~」と言う物語を表わしている。岩は富士山の溶岩だとある。このような唐獅子は初めて見た。

 横穴古墳 
             横穴 
 その傍には野崎横穴古墳群と言う標柱があり、神社の裏手の山には崖に横穴を掘って墳墓とした横穴古墳群があったが、覗き込むととても古墳とは思えない浅い穴だった。
 また『上段四~七号,下段一~三号』等と記した標柱も立てられている。穴の1つを覗き込むと奥行きは浅く中に水が溜っていてひんやりと涼しい。
 涼しい境内でゆっくり休んで8:36に出発。野崎の海岸線を目指す。


※2010年7月8日22:33 ⇒ 2012年1月22日14:03

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