
どうして生産性が上がらないのかを考えた場合
ひとつの答えとして
悩んでばかりで考えていないということがあります。
そこで今日はGeminiAdvanced2.5Pro(experimental)に以下のように質問しました。
わたし:
考えると悩むの違いを事例を挙げて定義づけして
GeminiAdvanced2.5Pro(experimental):
「考える」と「悩む」は、どちらも頭を使う行為ですが、その性質や目的、心の状態において明確な違いがあります。
「考える」(Kangaeru)
- 定義: 知性や理性を用いて、物事の筋道を立てたり、分析したり、判断したり、新しいアイデアを生み出したりする精神活動。問題解決や目標達成に向けた、建設的で前向きなプロセスを指します。
- 目的:
- 答えや解決策を見つけること。
- 計画を立てること。
- 物事を理解・分析すること。
- 新しいアイデアを創り出すこと。
- 意思決定を行うこと。
- 心の状態: 比較的冷静で、客観的。論理的に思考を進めようとする状態。
- 特徴:
- 明確な問いや課題があることが多い。
- 思考に進展があり、結論や次のステップに向かう傾向がある。
- 建設的・生産的である。
- 事例:
- 旅行の計画を考える: 目的地、予算、日程、交通手段などを具体的に検討し、計画を立てる。
- 数学の問題の解き方を考える: 公式や定理を使い、論理的に手順を追って答えを導き出す。
- 会議で新しい企画について考える: 目的、ターゲット、内容、実現可能性などを分析し、アイデアを具体化する。
- どうすれば仕事の効率が上がるか考える: 現状の問題点を分析し、改善策を具体的にリストアップする。
「悩む」(Nayamu)
- 定義: 問題や困難な状況に対して、どうしたらよいか分からず、心が混乱したり苦しんだりする状態。解決策が見いだせず、同じことを繰り返し考えたり、心配したり、精神的な負担を感じている状態を指します。
- 目的: (明確な目的というよりは、状態そのものを指すことが多い)
- 苦しい状況から抜け出したいという漠然とした思い。
- 答えが出ない問題に対して心が囚われている状態。
- 心の状態: 不安、心配、焦り、悲しみ、怒りなどのネガティブな感情を伴うことが多い。主観的で、感情に思考が左右されやすい。
- 特徴:
- 明確な解決策が見えない、あるいは選択肢が多くて決められない状況が多い。
- 思考が堂々巡りになりやすく、結論が出にくい。
- 精神的に消耗しやすく、非生産的になりがち。
- 事例:
- 人間関係がうまくいかなくて悩む: どうすれば関係が改善するのか、相手がどう思っているのか分からず、あれこれと思い悩み、気分が落ち込む。
- 進路をどうするか決められずに悩む: どの選択肢にもメリット・デメリットがあり、将来への不安も相まって一つに決められず、堂々巡りしてしまう。
- 答えの出ない問題について延々と悩む: 「なぜあんなことになったのだろう」「もしあの時こうしていたら」など、過去のことや変えられないことについて考え続け、苦しくなる。
- お金のことで悩む: 収入が不安定だったり、予期せぬ出費があったりして、将来への不安から心配事が頭から離れない。
まとめ
- 考える は、解決や前進を目指す建設的な思考プロセスです。
- 悩む は、解決策が見えず心が苦しい状態や、堂々巡りの思考を指します。
同じテーマでも、「考える」と「悩む」の両方があり得ます。例えば、「仕事の進め方」について、具体的な改善策を模索しているなら「考えている」状態ですが、どうしてもうまくいかず、何から手をつければいいか分からず途方に暮れているなら「悩んでいる」状態と言えるでしょう。
「悩む」こと自体が悪いわけではありませんが、悩み続けても解決に向かわない場合は、一度立ち止まって問題を整理し、「どうすれば解決できるか」という「考える」フェーズに移行することが大切です。
続けて、こんな質問をしました。
わたし:
考えるということは結論を出すこと、悩むということは結論を出さずに堂々巡りすることと捉えた場合、どうすれば悩まずに考えることができるようになりますか?
GeminiAdvanced2.5Pro(experimental):
おっしゃる通り、「考える」ことを「結論や次善の策を見つけるための前向きなプロセス」、「悩む」ことを「結論が出ずに堂々巡りしてしまう精神的な停滞状態」と捉えるのは、非常に分かりやすい区別ですね。
その上で、「悩む」状態から脱却し、建設的な「考える」状態へ移行するためには、いくつかの意識的なステップや技術が役立ちます。以下に具体的な方法をいくつかご紹介します。
- 「悩んでいる」状態を自覚し、客観視する
- まず、「あ、今自分は結論を出せずに堂々巡りしているな(悩んでいるな)」と気づくことが第一歩です。
- 感情(不安、焦り、自己嫌悪など)と思考(具体的な問題)を切り離すように意識します。「〜が不安だ」と感じていることと、「〜という問題がある」という事実を分けます。
- 問題を具体的に定義し、書き出す
- 頭の中で漠然と繰り返しているだけでは、問題の本質が見えにくく、感情に流されがちです。
- 「何について悩んでいるのか?」「具体的に何が問題なのか?」を紙やデジタルツールに書き出してみましょう。言語化することで、問題が明確になり、客観的に捉えやすくなります。
- 例:「将来が不安」→「具体的に何が不安? → 5年後のキャリアパスが見えないこと? 老後の資金?」
- 問題を分解する(スモールステップ化)
- 問題が大きすぎると、どこから手をつければいいか分からず、思考停止(悩み)に陥りやすくなります。
- 大きな問題を、解決可能な小さなステップやタスクに分解しましょう。
- 例:「転職すべきか悩む」→「①自分の価値観・希望条件を書き出す」「②今の会社のメリット・デメリットを整理する」「③興味のある業界・職種を調べる」「④求人サイトに登録してみる」など。
- 「問い」を立てる
- 「どうしよう…」という漠然とした状態から、「どうすれば〇〇できるか?」「〇〇するためには、何が必要か?」といった具体的な「問い」を立てることで、思考が解決策を探す方向に向かいます。
- 「悩む」は出口のない迷路、「考える」は出口(結論)を探すための地図作り、とイメージすると良いかもしれません。
- 時間制限を設ける
- 「〇時まではこの問題について考える」と時間を区切ることで、ダラダラと悩み続けることを防ぎます。
- 限られた時間で結論を出す(あるいは、次にとるべき行動を決める)という意識が、思考の効率を高めます。
- 情報収集や視点の変更を行う
- 一人で堂々巡りしてしまう場合は、情報が不足しているか、視点が凝り固まっている可能性があります。
- 関連する情報を集めたり、信頼できる人に相談して意見を聞いたり、あえて全く違う視点(例:「もし親友が同じ状況だったら何とアドバイスするか?」)で考えてみるのも有効です。
- 「今できること」に集中する
- コントロールできない未来のことや、変えられない過去のことで悩み続けても、結論は出ません。
- 問題解決のために、「今、自分でコントロールできて、実行可能なことは何か?」に焦点を当て、小さな一歩を踏み出すことを目指します。
- 完璧な結論を求めすぎない
- 悩みやすい人は、しばしば完璧な答えや最善の選択を求めがちです。
- しかし、全ての状況で完璧な答えがあるわけではありません。「現時点での最善策」「ベターな選択」「まずは試してみる仮の結論」といった形で、不完全でも一歩進むことを許容することも大切です。
- 一旦離れる・休息する
- どうしても思考がまとまらず、ネガティブな感情に支配されそうなときは、意図的にその問題から離れて気分転換したり、しっかりと休息をとったりすることも重要です。頭がリフレッシュされることで、新たな視点や解決策が見えてくることがあります。
これらの方法は、意識して練習することで、徐々に「悩む」ループから抜け出し、「考える」思考へと切り替えやすくなります。すぐに完璧にできなくても、まずは「書き出す」「時間を区切る」など、取り入れやすいものから試してみてください。
ココからは私見です。
私たち日本人は「考える」という教育をされて来ませんでした。
「正しい答えを述べよ」と教育されてきました。
結果
「正しい答えを出して褒められたい」と思うようになりました。
でも世界は違っていました。
「あなたはどんな風に考える?」
「あなたはなぜそう思った(考えた)の?」
こんな風に質問され、正解か不正解かは関係なく
「考えたこと自体」を褒められました。
何十年分も後れを取ってしまったニッポン
今からその遅れを取り戻すためにも
「考えるという習慣」を持って行くことが必要なようです。