変革とは茨の道だ。

昨日行われた福島市長選で、新人の小林氏が現職の瀬戸氏をダブルスコアの大差をつけて、当選した。瀬戸氏は自民、公明、社民各党の支部と連合福島の推薦を受けて、盤石の態勢で、選挙戦に臨んだのだが、結果は原発事故後の対応に、批判が集まったようだ。これは福島市民だけのことではない。これまでの郡山市、いわき市での市長選でも、現職が敗れている。つまり、市長の資質というよりも、福島県民の原発事故への憤りがこんな形で表れたのではないかと思う。事故処理や復興対策は基本的には、国や東京電力の手にある。現場の自治体の努力にも限界があるに違いない。だから、新しい市長によって、どれほどの変革がもたらされるかは不明である。既存の議会勢力と対立し、一歩も進まぬことも想定される。だが、変革とはこのようなものである。にっちもさっちもいかなくなれば、市民は、また、新たな道を模索するのである。

Y-FP Office Japan