極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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産業革命を成し遂げた先人達

2015-06-20 14:33:02 | 日本社会
 日本の産業革命遺産が世界遺産に登録されようとしてますが、素晴らしいことと思います。

世界遺産登録は、素晴らしい産業革命を成し遂げた日本に対し、ユネスコの諮問機関である、イコモス(国際記念物遺跡会議)からの発案であると言われています。
 
日本は白人国以外で、明治以降短期間で産業革命を成し遂げ先進国入りを果たしました。文献等を読むと、産業革命は白人国のみが成しえるものと世界の国々は思っていたようです。
 何かと自虐的に見る戦後日本ですが、特に未来を背負う子供達に、多くの先人達、無名の先人達の努力の結果、西欧列強の仲間入りの原動力となった、産業革命の歴史等を現地等で実際学んで欲しいですね。
 
 隣国の呆れた反対等ありますが、反対をするほど国家の品格を失うでしょう、世界は相手にしていません!多くのアジアの国々は祝福すると言われています。
堂々と誇りある日本の産業革命の歴史を登録して欲しいです。世界遺産登録は日本の未来に明るい光となると思います。

 日本の産業革命は主に1850年代から西洋技術が日本の伝統文化と融合し、造船、製鉄・鉄鋼、石炭の重工業分野で産業国家となったようです。
今回の資産は23、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、山口、岩手、静岡の8県11市です。

 ユネスコの諮問機関である、イコモス(国際記念物遺跡会議)は5月4日、明治日本の産業革命遺産の世界遺産への登録につき登録がふさわしい旨を勧告しました。

 6月28日からドイツのボンで開催されるユネスコ世界遺産委員会において、世界遺産委員国21か国(アルジェリア、コロンビア、クロアチア、フィンランド、ドイツ[委員長国]、インド、ジャマイカ、日本、カザフスタン、レバノン、マレーシア、ペルー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル、カタール、韓国、セネガル、セルビア、トルコ、ベトナム)により、世界遺産一覧表への登録の可否が決定されるようです。

 世界遺産に登録されると、日本では19番目の世界遺産になります。世界文化遺産としては15番目、産業遺産としては石見銀山遺跡とその文化的景観、富岡製糸場と絹遺産群につづく3番目となります。

 日本列島の最西端にある九州・山口地方には、日本の近代化の大きな原動力になった幕末の薩摩、長州、佐賀藩など手がけた反射炉や造船所跡、ドック跡から、明治時代後期の官営八幡製鉄所や三池炭鉱、三菱長崎造船所までの近代化産業遺産が点在しています。

 明治日本の産業革命遺産は、その基礎としての幕末期の西洋技術の導入や、その後の国家主導で発展させてきた鉄鋼・製鉄、造船、石炭産業の近代工業化の過程を示す資産として顕著な普遍的価値を有していると評価され、2009年、ユネスコ世界遺産暫定リストに記載されました。

 今回のイコモス(国際記念物遺跡会議)の勧告では、顕著な普遍的価値について一連の産業遺産群が非西洋国家に初めて産業化の波及が成功したことを示していること、19世紀半ばから20世紀初頭にかけて、日本は製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業を基盤に急速な産業化を達成したこと、一連の資産は1853年から1910年のわずか50年あまりの短期間で急速な産業化が達成された幕末、明治前期、明治後期の三つの段階を反映していること、が証明されているとしています。

 登録を目指す資産は、次の8エリアに分散立地する23資産です。
ユネスコが推奨する広範囲に点在する複数を一括推薦するアプローチ(シリアル・ノミネーション)で登録を目指すようです。

 23資産のうち8資産が現役で稼働中だそうです、景観法や港湾法等で保護することになると言われています。

 山口県
1 萩反射炉
2 美須ケ鼻造船所跡
3 大板山たたら製鉄遺跡
4 萩城下町
5 松下村塾

 鹿児島県
6 旧集成館(旧集成館反射炉跡、旧集成館機械工場、旧鹿児島紡績所技師館)
7 寺山炭窯跡
8 関吉の疎水溝

 静岡県
9 韮山反射炉

 岩手県
10 橋野鉄鉱山・高炉跡

 佐賀県
11 三重津海軍所跡

 長崎県
12 小菅修船場跡
13 三菱長崎造船所第三船渠
14 三菱長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン
15 三菱長崎造船所旧木型場
16 三菱長崎造船所占勝閣
17 高島炭鉱
18 端島炭鉱
19 旧グラバー住宅

 福岡県
20 三池炭鉱・三池港(三池炭鉱宮原坑、三池炭鉱万田坑、三池炭鉱専用鉄道敷跡、三池港)
21 三角西(旧)港
22 官営八幡製鉄所(八幡製鐵所旧本事務所、八幡製鐵所修繕工場、八幡製 鐵所旧鍛冶工    場)
23 遠賀川水源地ポンプ室

 現在、世界遺産に登録されている重工業分野における近代化産業遺産は、ブレナヴォン産業用地(イギリス)、コーンウォールとウェストンデヴォンの鉱山景観(イギリス)、エッセンのツォルフェライン炭坑業遺産群(ドイツ)など白人国ばかりです。
 いずれもヨーロッパにおける近代化産業遺産です。明治日本の産業革命遺産は、白人国以外では最も早く重化学分野での産業化を達成したことを証明する資産として世界から注目されると思います。

       ――――――――――――――――――――――――

            産業遺産国民会議資料より
 産業国家にとって、産業文明の仕事や営みは科学へ挑戦をしてきた国の近代化の歩みそのものである。わが国に宿るものづくりの心は、この国を豊かな国にしようと試行錯誤を繰り返してきた匠の技にある。やがてその志は海を渡り、わが国に「技術という文化」をもたらし、産業のシステムやインフラを構築し、この国の形をつくった。これらは大戦や経済不況や災害、時代の波にもまれ、時には屈折し、挫折しながらも世代を超えて継承されてきた。

 産業とその経済活動がもたらした遺産は科学的、技術的、社会的価値を有し、文明社会の形成においてかけがえのない歴史的意義を持つ。産業はシステムであり、その多くには「遺産」という言葉が適合せず、現役稼働の先端技術の現場で未来に生きている。「技術という文化」は時代のニーズや産業の発展とともに進化変容し、また今後も進化するものである。

 十九世紀後半、幕末の志士は志を胸に極東の閉ざされた島国を植民地化から守るため、産業化という道を選択し、わずか半世紀で、国家の質を変革した。中でも重工業は、経済圏での地位を確保する工業国家の原動力となり、100年の時を超え国の屋台骨を支えている。産業は市民の営みの歴史であり、その生活文化や知恵と情熱がわが国の繁栄を支える原動力である。産業を支えた名もなき人々の尊い文明の仕事を次世代に継承することを目的とし・・・


 産業遺産国民会議資料等々の資料を参考としています。
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