風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

花見会@青山霊園

2010年03月30日 | 出版
実は、このブログを休むつもりはまったくなかったのであるが、言霊の力とは恐ろしいもので、「休みます」と書いたら本当に休みがちになってしまった。夕方になると急に用事が入ったり、待ち合わせの時間が迫ったりなどすることが、先週から立て続けに起こり、更新している余裕がなかったのだ。そこで言霊の力が発揮する。どうせ休みますと書いたんだし、無理して更新することもないや、と。そういうわけで、1週間近く間が空いてしまった。

毎年、本日3月30日になると、死んだオッサンのことを書かざるを得ないわけである。年度末のこのクソ慌しいときにオッサンが亡くなって、早くも8年が経った。どうせ死ぬなら、3・30じゃなく5・30に死ねよ、年度末のシャバは忙しいんだよ!と、死者への冒涜は忘れずに行うことにしても、多分死んだ本人は、オッサンを偲ぶ集いが8年も続くとは思いもよらなかったにちがいない。しかし、淋しがり屋の一面もあった人だから、それなりに喜んではいることだろう。
そういえば、オッサンの同志だったOさんのノンフィクションが出るという話があったけれど、あれはどうなったのだろうか。連載する雑誌媒体が、そもそも廃刊の憂き目になっているので、ボシャッちゃったのだろうか。だとすれば、いささか残念な話であるが、そのうち刊行されるものと、あまり期待せずに待っていることにしよう。
そういうわけで、シャバの世界に生きている小生としては、今日という日をシノがなければならない。2月28日で弊社の19期が終わったので、そろそろ決算の書類を税理士さんに送らないといけないのだ。困ったことに、納税の大トラブルが発生してしまい、そのうち税務署さんから怒られるのだろうけれど、しかし、先立つものがないのだから手の打ちようがない。なにせ、「書店のマイナス成長は44カ月連続」という状況なので、弊社に限らず業界全体として明るい材料などどこにもない。やれやれ困った困った。
しかし困ってばかりもいられないので、先日、28日(日)に、青山霊園で墓マイラー花見を行うことにした。最初は、5、6人くらいの集まりかなあと漠然と予想していたのであるが、ふたを開けてみれば、20数名の参加という結構賑やかな花見となる。お集まりいただいたかたがたにお礼を申し上げます。それにしても寒かった。体内暖房のために、旧友のSが持ってきたウイスキーを飲んでいたのであるが、まったく温まってこないし、酔っ払ってくるような感じもない。ウォッカで厳冬をすごすロシア人のすごさを実感することになる。
そのうえ、ステファヌ・ブランケさんというフランスのイラストレーターも参加され、日本側からは漫画家の河合克夫さん、しりあがり寿さんも参加されていたので、それもこれも、あきやまさんの磁力(魅力?)が引き寄せてきたのだろう。ブランケさんは、イベントがあって来日されたそうであるが、一緒に花見に行ったF社社長から翌日電話があり、彼の書籍は日本では1冊刊行されていて、しかもそれがP舎からだそうで、思わず大笑いしてしまった。意外なところでつながるものなんだなあとは思いつつも、居候先の刊行物を知らなかった小生もどうよ?というところである。
それはともかく、ブランケさんは、個展のほか、フィルム+トークショウ、サイン会と精力的に日本で活動されるそうなので、上記HPをチェックしてみてください。なにやら不可思議な世界なので、悪食系にはたまらないかもしれません。
ところが17:30ともなると、寒さが体力の限界に近づいてきたので、全員でゾロゾロと近くの居酒屋へ移動し、そこで花見の第二弾。最後はへべれけに酔っ払って帰宅することになったのであった。
ああ、いかんいかん。そろそろ会社を出なくてはならない。今年もまた死者に不遜をしなければならないかと思うと、いささか気が重い。

幸福の花束
ステファヌ ブランケ
パロル舎

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