風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

ジャガイモを植える(01)

2022年06月27日 | 出版
徒然なるままに酔ったオツムで日々駄文を綴っていると、過去になにを記していたのかなんてほとんど忘れていることに気がついた。その昔F社に勤めていたとき、夕方になると中二病的自己承認欲求の固まりのようなオッサン連中ばかりがただ酒を飲みに来ていて、そいつらにはうんざりするしかなかった旨のことは述べた記憶があるものの、ほかになにを記してきたのかは深い霧の向こうのような感じがする。したがって、以下の記述に過去のものとダブった部分があってもご愛嬌ということでお願いしたい。
そこで、何月前のことかは忘れてしまったけれど、日曜日に妻とたまたま散歩にいった練馬のJAの直売所で盆栽の松を見つけ、650円で買い求めたことは記したように思う。翌日、その盆栽を会社に持っていき、PCのわきに置いてから簡易ライトでずっと照らし続けておいた。おかげでスクスク成長し、現在では二回りくらい大きくなったように見える。小生の出社時にチョビンと水を与え、あとはライトの当たるところに置いておいただけである。それだけの話ではあるものの、緑のなかった社内にささやかでも緑があると、なんとなくなごむような気がしてくるものだ。
その一方、Iさんからコーヒー豆をいただいた。なんでも、Iさんはフェアトレードでコーヒー豆を輸入している活動に関わっていて、淹れたコーヒーの販売も実際にされているらしい(それもキッチンカーで!)。そこで賞味期限切れとなった豆を、これでは販売できないからと、小生らのグループに持ってきて無料で配布されたわけである。「賞味期限?それってな~あん?」という程度の認識しかない低俗な世界に住んでいる小生にしてみれば、そんなことにこだわりもなく淹れて飲む。しかも、さほど味が落ちているわけでもない(格段に美味いわけでもないけど、失礼!)。こうしていただいたコーヒー豆をありがたく飲んでいて、最初は残りかすの豆をそのまま捨てていたものの、ある日、コーヒーの残りかすには消臭効果もあるのだから溜めてみようかと思い立った。
そこで話は変わるが、学生のとき某寮に住んでいた。そこのF先輩がコーヒー中毒で、毎朝、その先輩の部屋でコーヒーをいただくようになってしまった。以来、小生もコーヒー中毒にすっかり陥り、ニコチンとコーヒーを摂取しなければ、朝、目が覚めてからどうにもオツムがすっきりしないという生活を30代まで送っていたように思う。そのF先輩にお会いする機会が先日あった。そうすると、わざわざ先輩お気に入りの豆をいただき、感謝した次第である。
福岡市の東区箱崎というところに、Kという喫茶店があった。小生が学生だったころまでは、シベリアに抑留された経験があるという店主のおじいさんはまだ元気で、とにかくギリギリまで(豆が発火するくらいにまで)炒った豆からコーヒーを抽出されていた。F先輩はそこの常連の一人で、先輩の部屋で飲むコーヒーはそこのお店の豆だった。そこでいまごろになって思うのだけれども、いつも先輩のご厚情に甘えていたわけであるのだから、たまには小生もどこかのお店でコーヒー豆を買ってきて先輩に献上すべきじゃなかったのだろうか。何十年も経っての話だけど、かなり反省してしまう。「あんたはいつも、無神経すぎるのよ!」という妻の罵声が聞こえてきそうだ。それでも、久しぶりにF先輩を含めてかつての仲間と楽しく酒が飲めて、なおかつ先輩からはコーヒー豆をお土産にいただいたのだから、それもこれもすべてが小生の人徳ということにしておこう。
そこで話をもどすと、コーヒー豆のかすがそこそこ溜まってしまった。それを小分けして会社のあちこちに置き、消臭剤(特にタバコの)に使ってみようかと考える。ところで、毎日仕事などする気がわかないので、たまたま農業についてウンチクを語るYouTubeを見ていたら、コーヒーかすが肥料代わりになるかどうかという内容をアップしているチャンネルがあった。そして結論として、豆の殻が固いから初年度の肥料効果は低いけれど、2年目になれば殻もそこそこ腐敗しているのである程度の効果が期待できる、ということであった。ならばと、妄想が湧き起こってしまう。ぬか漬け効果の下がってきたパックのぬかどこに豆かすを放り込み、しばらくそのまま置いておいて発酵させたものを土壌代わりにしてみたら面白いのじゃなかろうかと思いついてしまったわけだ。しかも、パックに放り込むにはちょうどいいくらいの分量がたまっている。
さすがに、そのまま放置していても発酵効果は低いことだろう。2、3日置きに中身を適当にかき回しては、好気性菌の活性を促すようにしてみる。最初は手で直接かき回していたものの、そうすると手にぬかと豆かすがベッチョリくっついてしまい、洗って落とすのが面倒。そこで、割りばしでかき回すようになった。
そして、仕込んでから1週間もしたころだろうか、そのパックがパンパンにふくれあがっているではないか。どうしたんだろうと開けてみたら、ヴォファッとコーヒーの甘い香りが噴出してきた。豆かすがいい具合に発酵しているのだろう。しめしめと思わざるをえない。

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